『現代俳句集成』

手元に『現代俳句集成』(安田宗正編、立風書房、1996年)がある。「現代俳句をリードする昭和世代61俳人の代表作1万1千余句と俳句観。多様多彩な俳句の現在を一望するコンパクトな全集。」と帯の文章通り、本当にいい本。同じように、平成時代の俳句を1冊で展望できるような本を、どこか作ってくれないものか。それにしても掲載されている俳人たちの写真の皆若いこと、見ていて楽しい。

 

ぼろ市の大きな月を誰も見ず

 

本書の掉尾は、岸本尚毅の句。