万緑

「万緑」の季語が実感できる、もっともみずみずしい時期は過ぎたが、この季語のもつ迫力は夏に向かうエネルギーなのだろうか。
万緑の俳句といえば、草田男の『万緑の中や吾子の歯生え初むる』五千石の『万緑や死は一弾を以て足る』が、すぐ口をついて出る。


万緑を来て酌む木曽の七笑


加古宗也の句。木曽の地は、私の家から山続きのところにある。