老いのゆくえ

人生100年時代とか言われるが、老い方は人さまざま。母が入院し施設暮らしとなって老いも介護も考えざるをえない歳となった。

黒井千次が『老いのゆくえ』という老をテーマにした3冊目の中公新書を出した。帯には「人は自らにふさわしい老い方をするより他にない」とある。当たり前と言えば当たり前であるが、生も老いも個別にあるばかりで、平均像を追いかけても仕方がないのである。85才の「区切り」とこの本は書いているが、健康寿命を超えてからの老いへの対処に関心がある。そこまで長生きするかどうかは、また別の事。

 

竹藪の騒めきあひて五月雨