笑うしかない

橋本治の『九十八歳になった私』(講談社文庫)を読んでいる。九十八歳の一人暮らしの老作家の独白が続く近未来小説だが、老人の生態が落語を聞いているようで、笑える。取り上げられている話題が古臭いのも老人だからなと思う。橋本治は、さっさっさと死んでしまったが。
自分自信が老いを発見していく毎日だが、もう笑うしかないではないか。


ことしから丸儲ぞよ娑婆遊び


小林一茶の句。