ちあきなおみ

今週の週刊現代ちあきなおみの記事が掲載されていて、懐かしく読む。彼女が歌わなくなって27年たつ。歌の旨さでは、彼女を超える人はいないだろう。「矢切の渡し」は、ちあきなおみを聴いたら他の歌手は聴けない。「冬隣」はしみじみと心をうつ。歌唱力は勿論だが表現する力が破格なのだ。歌わなくなったのは、一心同体というほどに愛した郷氏を肺ガンで亡くした喪失感だった。告別式で棺にしがみつき『私も焼いて』と号泣したという。情の深さもまた破格の人だった。


春の月ちあきなおみは歌わない