なごや弁

本棚を片付けていたら、佐藤正明『なごや弁』(風媒社、2016年初版)が出てくる。著者は、中日新聞などに政治風刺漫画を描いている人で、これが滅法面白い。名古屋市には学生時代から新入社員の頃に住んでもいたし、今も通勤もしているので、自分の言葉も岐阜弁と名古屋弁が入り交じっている。
「どべ」という言葉わかるかな?「最下位」という意味であたりまえに使っている。「にすい」は「鈍い」という意味で、「なんちゅう、にすい奴や」とか言う。「えらい」も偉大ということではなくて「疲労感がある」という意味で「えらーであかん」とぼやくのである。
『きんのうテレビをちょこっと見とったら、どえりゃあおもしれードラマやっとたもんで、ごはん食べる時間ものーなってまって、一食ぬいてまったがや。』名古屋弁の例文として書いてありましたが、確かにこんな感じで会話してます。


表札にへくそかづらの来て咲ける


飴山實の句。