恋愛関係の距離感

河野裕子が『現代うた景色』で、最近の恋の歌に感じる違和感を「距離」の問題と指摘している。時代は他人との距離を強く意識するようになったのは間違いない。


「距離を測りながらの恋愛とは、少しさめた高度な人間関係なのかもしれない。お互いの中に踏み込まないように、傷つけ合わないようにつき合うということ。しかし、人間どのようにつき合っても、傷つけ合わない関係というものはない。」


河野裕子の結論もまた真実。人間関係は摩擦なしに進むことはない。


観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生

栗木京子の歌。