歴史に残る一日

2018年2月17日は、歴史に残る1日となった。

冬季平昌オリンピックフィギュアスケート羽生結弦選手が金メダル、オリンピック2連覇を達成、66年ぶりの快挙である。昨年11月の右足首のケガを乗り越え劇的な復活をし、今大会日本人初の金メダルとなった。全員が勝利を目指しているのだが、勝者となるのはただ一人。4回転ジャンプをすべて成功させ、最も美しいスケートを見せてくれた。

同日もう一人、中学生棋士藤井聡太五段が、準決勝で羽生善治竜王を破り、朝日杯を史上最年少15歳6か月で初優勝した。これで史上最年少、最速で六段昇段となる。底知れない強さである。

2人の歴史的な大記録が打ち立てられた日に、同時代人として同じ日本に生きていることに興奮する。「後世おそるべし」の言葉どおり、新たな才能が、新たな時代を作ってゆく。あたたかく見守りたい。

この日、解体した物置小屋の跡地に、しだれ梅の苗木を植えた。還暦の記念樹としてこれも大切に育てていこう。白い花が可憐に咲くことを楽しみに。

 

勇気こそ地の塩なれや梅真白

 

中村草田男の句。