大島史洋

岡井隆の『現代百人一首』(朝日文庫)を読んで、初めて大島史洋を知る。大島史洋は、岐阜県中津川市東町に生まれ、中津川高校から慶応義塾大学文学部へ進学、早稲田大学大学院卒業後、小学館に入社し国語辞典の編纂に携わる。若山牧水賞迢空賞も受賞した歌人だが、中津川市出身のそんな歌人がいるとは知らなかった。中津川市には、私も2年ほど住んでいたので愛着はある。「岐阜県の中津川盆地、山も川も湖も青い、閉ざされた空間である」と岡井隆は記すが、その通りです。


青色の国をおもえばふるさとの湖にただよう黒き雨傘


大島史洋の歌。