コバルト文庫『愛の詩歌』

徒然舎の文庫100均祭りで、コバルト文庫の『愛の詩歌』を見つける。この本は、愛をテーマにしたアンソロジーだが、短歌と俳句が主流で四季別に編集されている。詩は数篇しかなく、俳句を大野雑草子が短歌を大滝貞一が担当している。短歌は相聞歌がメインなので対象になる作品は多いが、俳句は恋愛そのものを歌うことは少なく、夫婦や家族まで広げてあるが、よく作品を集めたなと思う。
コバルト文庫には、新川和江選、林静一絵の詩のアンソロジー『愛の詩集』というのもあった。
文庫が出版されたのが1982年、この本を読んだ少女たちも今はおばさん。彼女達の恋愛は成就したのだろうか。


文庫本栞代わりのクローバー