練り込み陶芸

テレビ東京制作の『世界!日本行きたい人応援団』を見ていたら、「練り込み」という聞き慣れないものに憧れたロシア女性アレクサンドラさんが、瀬戸市にやってきてその技法を学んでいた。練り込みというのは陶芸の技法で、金太郎飴のように色の違う粘土を重ねて紋様をつくる。陶器産地に住んでいるが見かけない製法である。その手間暇かかる作り方は、量産に向かないし同じ製品が作れないから工業製品にならないからだろう。手作りの練り込み陶器は、何ともいえぬ味わいでロシアの彼女が虜になったのもよくわかる。彼女を指導した水野家は親子三代練り込み陶芸の一家で、温かな雰囲気が画面からも伝わってきた。素晴らしいものが、近くで作られていることを発見した夜のテレビでした。


ロシアにも月見る人や窯を焚く