アンドリュー・ワイエス

現在、岐阜県現代陶芸美術館で「アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展」が開催されている。ワイエスの絵がこんなに近くで見られるのがうれしい。私がアンドリュー・ワイエスの作品と出会ったのは高校1年の時だった。美術部の顧問は「えっちゃん」と呼んでいた若い女の先生で、京都国立近代美術館で国内初開催だった「アンドリュー・ワイエス展」に美術部員を連れていってくれた。同時に他会場で「セザンヌ展」も見たはずだが、ワイエスの作品の方に強く引き込まれ、以来ファンとなった。ワイエスは病弱で学校へも行かず、挿絵画家の父に絵を習ったという。ワイエスはオルソンハウスを拠点に、ひたすら田舎の自然と生活を描き続ける。私がワイエスから教えてもらったことは、美も詩も彼方にあるのではなく、自分が見つけにいくものだということだった。
今回の「アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展」は3月14日まで開催。


寒の水こぼれて玉となりにけり


右城暮石の句。