句集『稲津』(41)涎

【句集『稲津』(41)】

「青田 2015」へ移ります。      

初夢の枕にたらす涎かな


初夢を見た。内容は覚えていないが、いい夢だったのだろう。枕のカバーによだれの跡がついている。眠りの中では、人は皆幸せなのです。


澳残るなほ熱かりしどんどの火


正月終わりの行事がどんど焼。炎をあげて燃えた後に残る澳(おき)。その上に餅を並べて焼いて食べ、一年の無病息災を祈願する。澳の熱さを身体の中に引き入れて、今年も頑張ろう。