句集『稲津』(138)鳥曇

【句集『稲津』(138)】

竹の秋静かに人の通りゆく


竹の落葉の上を人が歩いて行く。何かを語るわけでもなく、何を見るという訳でもなく。静かな歩み、穏やかな生活。何でもない日々があるばかり。


鳥曇夫婦二人の家屋敷


子供が3人いて、家族5人が暮らしていたが、大学生となり一人ずついなくなり、夫婦二人が残された。やがては二は一となり零となるのだろう。