2022-01-06 細見綾子 俳人協会の自注現代俳句シリーズで『細見綾子集』を読んでいる。このシリーズの楽しみは、自選した句がどれなのかという興味と、短いコメントで句の背景を知ること。細見綾子の句は、水のように沁みてきて好きだ。単純素朴な言い回しにかくも詩情が溢れでるのは何故なのだろう。 雪今日も白魚を買ひ目の多し冴え返る匙を落して拾ふとき浅き水喜び流れ山葵沢