ちょっといい話

戸板康二の様々なエピソードやこぼれ話を書いた『ちょっといい話』は、単行本4集と番外『歌舞伎ちょっといい話』を入れて5冊でている。元々は戸板のほか岡部冬彦山川静夫らが書き継いだ『オール讀物』の名物コラムのタイトルから書名をとったものらしい。大学時代に文庫版で読んだが、蔵書処分で売却してしまった。また読みたくなりアマゾンで買い直す。ちょっとしたエピソードが味わい深い。『演劇界』や『悲劇喜劇』の編集をしていた戸板康二の名調子が心地よいのである。