小沢昭一週間(5日目)

1929年東京都蒲田出身。戦災で家は焼失、父は病没し母一人子一人の母子家庭だった。早稲田大学在学中に演劇を志し俳優座養成所に入る。劇団創立し、着々と俳優としての地保を固める。TBSのラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」など、絶妙な語り口はまさに名人芸だった。「下世話で色好み」の看板で通したが、あまりに多面的で、ほんとの姿は一言で言い表せない。

「まだ生きている一服や春隣」

まだ生きているともうすぐ言い出すようになるのかな。

「神主も愛敬添えて七五三」

神主も子供を相手にすれば愛敬も出る。

「公魚の釣られてはねてあきらめて」

公魚釣りの光景、釣られたら終わりです。

「少年のあの日あの時柏餅」

少年時代の追憶、今も気持ちは変わらない。