2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月尽

桜日記三月尽と書き納む 正岡子規の句である。桜が咲く頃となり、日記に三月が終わると書き込んだのである。三月から四月に変わるときは、年度替わりでもあり区切りという感じがある。だが終了以上に、四月からの未来に対する期待感も強いものがある。「桜日…

桜吹雪

会社の近くの小学校の桜も満開、すでに散り始めている。枝に名前は知らないが小鳥が二羽、桜の花の中にたたずんでいたが、しばらくすると飛び立っていた。すると枝の振動で、桜が吹雪くように空に舞った。 桜が散る景色に感じる情趣こそ、日本人が「もののあ…

名古屋城の桜

半日有給をとり名古屋城の桜を見に行く。お目当ては、3月オープンの金シャチ横丁だったのだが、まだ工事中で食事は出来ず。桜は満開状態、堀のなかの菜の花も満開。タンポポも咲いていた。たこ焼きを食べて花見をしました。 本丸に立てば二の丸花の中 上村占…

玉ねぎヨーグルト

玉ねぎヨーグルトを作って食べている。宣伝文句は「"やせ酸”が増える最強ダイエット食」、こういうのに弱い。なにしろ楽々やせるのだから、その通りになるのなら言うことなしである。ヨーグルト1パックに玉ねぎ一個みじん切りにして、食塩を小さじ一杯混ぜ…

馬酔木

朝の散歩の折り返し点には、馬酔木の大きな木があり、今が花の盛り。白い壺状の花がいくつも垂れさがり美しい。馬酔木の名は、馬が葉を食べると毒に当たって、酔ったようになり足が止まってしまう木ということらしい。山に自生する馬酔木の花は白色だが、園…

白木蓮

何時も通る道路の脇に今年も白木蓮が咲いた。子供のころから立っている家の屋根を超す高木である。花は完全に開き切らず斜め上を向き白い花を咲かせる。2~3日咲いたあと枯れてしまうが、花言葉の「気高さ」「高潔な心」がふさわしい。今日のような雲一つな…

『俳句』4月号 佳作入選

『俳句』4月号に、佳作入選した。 水洟や十億円の文字に列 選者は、出口善子。宝くじ売り場に並ぶ人を見て作句。人間は集まって生きる動物、特にお金のまわりには。

春コート

朝六時。もう十分に明るく、愛犬をつれて散歩。寒さも落ち着き、気にならなくなってきた。梅は最盛期を過ぎ散りしおれ出したが、黄水仙がまぶしいほどに、それぞれの庭に咲いている。さて、桜がいよいよ開花の時期を迎える。今年はどこに花見に行こうか。 通…

睡眠

今、最も欲しいもの。それは熟睡するということ。 眠れないわけではないが、夜中に目が覚めるとあとは寝たのか寝ないのかわからない浅い睡眠状態。『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(白濱龍太郎、アスコム)という本を思わず買ってしまった。11…

彼岸

昨日21日は春分の日、彼岸は春分の日を中日とする前後3日の7日間をいう。 お天気は昨日も雨、今日も雨。この雨があがれば、グングンと暖かくなるのだろう。 本ブログもいつしか1500回を超え、本記事が1502回となる。ビジネス手帳も4月スタートのものを使って…

南風集 自作(9)

2017年までの作句した分です。今回で自作紹介は一旦終了です。おつきあいいただき、ありがとうございました。 川底をゆつくり流れ柿落葉 宅急便金木犀の香を入れぬ 出口なし完全包囲虫の声 深々と息する秋が羽交い絞め 十五夜の静かに光る屋根瓦 桝酒に表面…

南風集 自作(8)

俳句は庶民の文芸。十七文字でとことん遊びたいと思う。俳句の懐は深い。 梅雨寒や水滴走るガラス窓 水すましかけあがりたる空の上 流れ星信州上田の無言館 かき氷美しきもの崩しゆく 山百合の花立ち上がりわが故郷 夕焼空追ひかけ走る海岸線 たちまちに入道…

南風集 自作(7)

なめらかに言葉が紡がれていく時がある。言葉が啓示の如く突然現れる時がある。だから俳句は面白い。春の星三々五々と燈火消ゆ 後ろより人現れぬ梅真白 雛納めジャズを流して日曜日 かの空の一点となりつばくらめ 新学期煌々として夜の塾 とりたての土筆少々…

南風集 自作(6)

大抵のことは記憶にも残らないが、俳句を読み返すと、作った当時のことをありありと思い出す。不思議なことだ。 俎の十六ビート葱刻む 珈琲の皿に小さく冬日影 神主の礼深々と年明くる 三代の顔が見上げるどんどの火 初電車父と娘と相向かひ 大寒の夜走りゆ…

南風集 自作(5)

「眼中のもの皆俳句」と言ったのは虚子だが、見たものを十七文字に転換して感じたことを言葉にする難しさ。 蓑虫の頑なにして家を守る 落栗や先へ先へと続きけり 秋風に倒れし墓標横のまま サロンパス背中に並べ秋の暮 すっぽりと毛糸帽子をかぶる人 家々を光…

閑話休題

疲れているのか、同じ記事をアップしてしまった。 落ち着いて態勢を立て直さなくては。 乗鞍のかなた春星かぎりなし 前田普羅の句。

南風集 自作(4)

つぶやきのような句ばかりだが、見て浮かんだことを言葉にかえた。2016年9月号から11月号掲載分。 鳥の声昨日と違ふ夏の空 本の背を眺めて独り蚊遣香 夏衣両肘を風撫でていく つば広の帽子真深く薄暑かな 旱空シャーペンの芯よく折れる 女郎花今日また少し…

南風集 自作(3)

多作多捨が大事という。多作というほど作句できず、いつも投句するのに四苦八苦。 2016年6月号から8月号。 これきりと花投げ入れて二月尽 遺影のみ笑ひ顔なり山椿 水仙に頭をあてて犬通る 春の海猫ゆつくりと降りてくる 桜餅一つは君に取つておく 花曇心音…

南風集 自作(2)

南風集は5句投句して最大4句採ってもらえるが、句の粒がそろわず3句どまりが多い。 2016年3月号から5月号まで。 冬波の背丈をこえて上がりけり 囲炉裏火の熱きを囲み薬喰い 濃き眉のままに逝きけり年の暮 大寒や波打ち寄する枯木灘 初春や遠き光の届きたる …

南風集 自作(1)

2015年に「南風」掲載の自作を紹介したので、今週はその続きです。「南風」の「南風集」に投句し、津川絵理子主宰の選を受けています。2015年12月号から3か月分です。 少しだけでんでん虫の進みたる一心に食べる人なり焼秋刀魚読み直す子からのメール桐一葉 …

書と俳句

俳句仲間が、自分の句集から15句選び、それを書家が揮毫した作品の展示会「夢ふたつ展」(俳句:荻野三起、書:伊藤柳香)を見に行く。会場は、名古屋市の今池のメイン通リからはすこし外れた「ギャラリ想」という処。俳句は句会や句集ですでに目を通してい…

梅の頃

植樹したしだれ梅に、白い花が一輪また一輪と咲き出した。家の周辺にある梅の木もようやく開花し、梅の木の白さが日ごと増していく。散歩するのが楽しい時季となった。 大昔は花と言えば、桜ではなく梅であったと歳時記にある。寒さが残るなかで花を咲かせる…

シェアハウス

娘が引越した。学生マンションを出て、今度は横浜市のシェアハウスに住むことになった。 シェアハウスは、最近増加しており、一つの賃貸住宅を複数人で共有して暮らすこと。欧米では広く普及している居住形態。リビング、キッチン、バス・トイレは共有スペー…

春の雨

本日、天気予報は雨で降水確率100%。明日にかけて大雨、東海地方は200ミリと予想されている。まだ雨は降っていないが、道行く人は皆傘を手にして歩いている。この雨があがれば、一段と気温も上昇して暖かくなるのだろう。季語の「春雨」は、春の雨の中でも、…

阪西敦子「外からの風」

『俳句』3月号の現代俳句時評で阪西敦子が「外からの風」というタイトルで、プレバトと北大路翼編集『アウトロー俳句』について論評している。論旨には同感。現代の俳句作者は、俳句が表現できるものについて、自己限定が強く働きすぎているのだ。「外からの」と…

春眠

「春眠」の季語があるほど、春は睡眠の季節なのであるが、個人的には睡眠不足、深い眠りが得られない。昨日は2時くらいに目がさめ、そのまま朝まで。寝たような寝ないような、体がスッキリしないことこのうえない。用事もあったので、仕事を半日で切り上げ、家…

初午

4日は地元の稲荷神社の初午大祭が開催された。今年は還暦の年なので、小中学校時代の同窓生があつまり、御祈祷をうけ、祭のハイライトの餅撒きをする。前厄、厄年、後厄、還暦には餅撒きをするのが慣行として続いている。大群衆に高台から餅を撒くことなど、…

広瀬直人逝く

新聞を開くと広瀬直人(88才)の訃報が掲載されている。飯田龍太と福田甲子男そして広瀬直人等が「雲母」の大きな俳句人脈を俳句界に形成していた時期があった。『飯田龍太全集』を編集したのは、福田甲子男と広瀬直人である。今は飯田龍太も亡くなり、「雲…

俳句歳時記 第五版

角川歳時記が10年ぶりの改訂新版を出した。さっそくに角川ソフィア文庫を購入。 歳時記は読んで楽しい。季語の解説もありがたいが、例句を読むのが好き。新しい版になれば、また新しい俳句が加わる。この新たな出会いが嬉しいのである。春から始まり、1年か…

就活スタート

3月となり就活がスタートした。わが社でも採用担当者は、忙しく動き回っている。今年も、IT関連を中心に売手市場らしい。学生にとってはありがたい状況である。この一斉に行う就職活動も極めて日本的、功罪相半ばする。しかし、完全に自由化すると無茶な青田…