村越化石

『俳句界』7月号の特集は「魂の俳人 村越化石」。今年1月に荒波力の『生きねばや―評伝村越化石』が出版されたからだろうか。ハンセン病患者の村越化石は、少年期から隔離生活を余儀なくされ、最後は全盲となったが、素晴らしい句群を残した。

 

 

生き堪へて七夕の文字太く書く

 

生きねばや鳥とて雪を払ひ立つ

 

永き日のうしろへ道の伸びてをり