2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月尽

本日で8月終わり。市役所から空き家になっている実家の倉庫に、野良猫が住み着いて迷惑をかけているので対応されたしの文書が届く。やれやれと思いながら現地へ行き見てくる。野良猫はいなかったが、入り込まれないよう扉を締めなくては。人がいないとなると…

夜半忌

8月29日は、後藤夜半の忌日、底紅忌ともいう。後藤夜半が優れた作家であったことは間違いないが、ここまで記憶されたのは、息子の後藤比奈夫がさかんに取り上げたからだろう。作品は誰かが評価して語り継ぎ、人口に膾炙しないと残らない。 底紅忌うすむらさ…

町内運動会

町内運動会の打ち合わせ会議に参加。一番の問題は人集め。高齢化が進展して子供がまず少ない。それと運動会そのものの魅力がどれだけあるのか。メンバーがぶつぶつ言いながら、会議が進行するのも田舎だからか。 運動会村の自動車集まれり 右城暮石の句。

さくらももこ逝く

「ちびまる子ちゃん」の作者、さくらももこの訃報。乳がんで53才の別れは、本当に惜しまれる。30年以上も続くアニメは、サザエさんもそうだが生活のアイテムみたいになってしまっている。まる子が好きだった西城秀樹が逝き、作者までいなくなってしまった。…

はじめアルゴリズム

『はじめアルゴリズム』の最新刊4巻を購入。これは数学がテーマの漫画である。漫画が取り上げない題材はいまや、探すのが難しいくらいだ。数学がテーマなんて考えることもできなかった。高校生の頃、数学は苦手で苦しんだが、その後もっぱら数字を扱う職業に…

探書と蕎麦

名古屋古書会館へ即売会「オールディズ」を見に出かける。特に欲しくなるものもないが折角来たので1冊買う。山星書店、大学堂書店と覗き、鶴舞駅の蕎麦屋でざるそばとかき揚げ丼のセットを頼む。そばは固いしかき揚げは揚げすぎ、コストパフォーマンスからす…

残暑

台風が通過して、風で落ちた柿の葉が庭に散乱している。暑さのピークはすぎたものの、蒸し暑い夜に寝苦しい日が続く。湿気採りの箱の半分くらいまで水が溜まっている。 窓の外を眺めていると、雲がながれて青空が見えだした。さて今日は何をしようか。 草の…

『相互批評の試み』

岸本尚毅のファンなので最新刊『相互批評の試み』(ふらんす堂)を買い、読了する。2012年に『俳句』に掲載された、岸本尚毅と宇井十間の往復書簡形式の俳句評論。正直なぜこんなものを6年もたって本にするのかわからない。岸本に対して身構えた宇井の空疎で…

南風メール句会

第13回南風メール句会の選句結果が送られてくる。今回は、全滅でした。第12回は締切日の変更を失念して投句できずパス。とりあえず復帰しなければと投句したが、自分が納得いかなければ、他人にも届かないのは道理。主宰でも不調な時はあるのであり、精進…

『看る力』

阿川泰子・大塚宣夫の対談本『看る力 アガワ流介護入門』(文春新書)を読了。たいへん面白く読みました。目からうろこの話が満載。いかにすりこまれた固定観念で物事をみているかと愕然とする。自分の親が介護認定を受けるようになたので、介護のことも意識…

御岳百草丸

夜中に腹具合が悪くなり、御岳百草丸を飲んで寝る。 子供のころから、腹痛は御岳百草丸か正露丸。正露丸は匂いが強いので苦手だった。そういえば、アロエも腹痛に聞くというので苦いのを食べた覚えがある。 御岳山麓は薬草の自生する土地で古くから薬が作ら…

布団干し

日曜日19日は晴天。ベランダに掛け布団と敷布団を出して干す。 数時間でふわふわの布団になる。太陽のぬくもりの残る布団で寝る至福。 気持ちのよい睡眠は、幸せの第一歩。 山国の秋迷ひなく木に空に 福田甲子男の句。

待合所で

母の施設の担当医から呼び出しを受け病院へ行く。待合所で待っていると、別の診察室の前で待っている女性の親子 の会話が聞こえてくる。車椅子に乗る母親は90歳を超えているらしい。「もう畑仕事もできんし、早く死にたいわ」娘が「何言っとるの。早く死にた…

新涼

朝晩が涼しくなってきた。夜は、パジャマ無しで寝ると寒くて目が覚める。 心地よい涼しさを感じるのは、すでに秋になっているからか。 歳月は過ぎていく。さしてかわりばえの無い毎日だが、同じようで同じでない一日、貴重な時間。 新涼や白きてのひらあしの…

句集(2)

還暦の記念に句集を作ろうと思い、編集作業中。300句の選句が完了。自分のために作るのだが、人に読んでもらうことを前提に、一年のなかで同じ季語の句は除き、読んでいくリズム感も考えながら編集をした。 前回は50部印刷したが、さて何部にしよう。自分だ…

初秋

台風の影響か、今日は朝から雨模様。このところ雨が降って、暑さも和らいだ感あり。寝苦しさも少しづつ改善。 句集の選句をしているが、なかなかまとまらない。汗だくになり、駄句の山からレアメタルを取り出す作業に没頭中。 初秋の口笛ふいて女の子石田郷…

八月十五日

世間はお盆休み。長男も帰省してベッドで寝ている。市から送られてきた配布物を回覧板で回すため、各班のスタートの家に届ける。 新聞は終戦関係の記事、何事もないのが一番。戦争を知らない子供たちは、大人どころか老人となり、介護のことを考える年齢とな…

句集

還暦の記念に句集を作ろうと思う。初句集は、退職記念に55歳で作った。俳句を初めて2年目で、ありったけの俳句360句を収録してこしらえた。まさに素人に怖いものなしである。それから5年間、300句で2冊目の句集の製作準備に入った。タイトルは故郷の名前から…

Uターン

娘から突然の電話。11月に会社を辞めて実家に戻ると言う。娘は東京の大学に進学し、東京で就職している。このまま東京タラレバ娘になるかと思いきや地元に戻る決断をした。結婚や子育てをするなら、親元がいいだろう。未来は未知数だが、親は支援するしかな…

同窓会

多治見北高の還暦記念の同窓会へ参加。5年ごとに同窓会は開催されている。今回は130余名参加と盛況、卒業以来の友人にも会いました。体型や髪形は変わっても、なんとなく昔の面影は残っていて面白い。母校にヤマハのドラムセットを記念に贈呈。3年間クラスが…

遍路

黛まどか『奇跡の四国遍路』(中公新書ラクレ)を読了。四国に旅行した時、善通寺で白装束に杖をついたお遍路さんを、初めて見た。自分で歩かねば遍路の意味合いはわからないと思うものの、黛まどかの俳句と文章で貴重な仮想体験をさせていただきました。 涼…

百日草

百日草はありふれた花、キク科の一年草。咲いている期間が長いので、見かけることが多い。切られて仏壇やお墓に供花として使われる。艶やかに短期間咲くものもあれば、百日草の如く息長く咲くものも必要。世界は多様性の上に成立している。 これよりの百日草…

髪洗ふ

髪の毛を洗うのは一年中だが、その爽快感から「髪洗ふ」は、夏の季語となっている。 寝起きの頭髪が汗で気持ち悪いので、朝からシャワーを浴びる。気持ちは整えてスタートしたい。 髪洗ふ羽化の半ばの容して赤松蕙子の句。

百日紅

百日紅(さるすべり)は夏の花、近所の家にも必ず植えてあり、開花時期が長いので随分楽しめる。白もあるが、ピンク色が大勢を占める。 さるすべり美しかりし与謝郡 森澄雄の句。さるすべりが美しいと断定してそれだけの句だが、繰り返される「Ri」音が耳…

夏痩

夏痩(なつやせ)とは、夏の暑さで食欲がなくなり、体重が減少することをいう。 この暑さだから、さぞかしダイエットできたかと思えば、体力維持とばかりに食べているので痩せるにはほど遠い。水分は補給しただけ、汗となってしまう。ハンカチはいつもフル回…

草田男忌

8月5日は、中村草田男の忌日。「人間探求派」という言葉も、いまや俳句史の項目となってしまった。草田男の句はインパクトがあるので好き嫌いにかかわらず記憶に残る。最近の俳句は印象に残らないのはなぜだろう。俳号を「草田男」と名付け、「腐った男」と…

虚子

ジュンク堂に行き、『虚子は戦後俳句をどう読んだか』(筑紫磐井編著、深夜叢書社)を購入。虚子フリークなので、高浜虚子関連の本は見つけると思わず買ってしまう。これは「玉藻」の研究座談会の記事から虚子の発言だけを編集したもの。虚子の姿勢の一貫し…

浴衣

名古屋もついに40.3℃を記録し40℃超え。全く人の活動する気温じゃないぞ。 瑞浪市は、恒例の瑞浪七夕祭りが始まる、3日間の予定。昔ほど活気がないと感じるのは年齢のせいだろうか。街中は交通規制がかかり、車は迂回して駐車場へ行く。浴衣を着た子供…

炎帝

昨日多治見市は40℃超えを記録、日本一暑かった。夜は夜で熱帯夜、寝室の温度調節が難しい。 果てしない消耗戦に突入した感じ。天上では炎帝が高笑いをしているのだろう。 忍耐を抜き去る暑さ40℃

バナナ

バナナが日本に初めて輸入されたのは20世紀初頭だが、ミカンやリンゴと同列に、スーパーにならべられ、極めてありふれた光景となっている。バナナは夏の季語である。決めたのは高浜虚子、熱帯季語の一つ。虚子も痴呆的と呼ばれたバナナの句を作っているが、…