2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『雪月花のことば辞典』

『雪月花のことば辞典』という文庫本を購入。雪月花は日本の自然美を代表する、冬の雪・秋の月・春の花を並び称した言葉で、中国では雪月花というが、日本では月雪花の順に並べるとある。編者は講談社で学術書、全集、辞典の編集をしていた宇田川眞人。こと…

句集『稲津』(7)数の子

【句集『稲津』(7)】あれあれと指示代名詞年の暮 物の形は思い浮かぶのに肝心の名前が思い出せないことが、歳を重ねるごとに増えていく。「あれ」とか「あれ、あれ」とか指示代名詞を言われても、本人でない以上他人にそれが何かわかるはずもない。そんな…

車検

本日車検。今乗っているのは、スバルのXV。退職金で購入して2回目の車検となる。基本的にメカに弱いので、自動車もさしたる思い入れをもたない。それでも免許取得をしてから、トヨタのコルサ、ホンダのアコード、アコードワゴン、日産のプレサージュと乗り継…

句集『稲津』(6)木曽川

【句集『稲津』(6)】 木曽川の土手を枯草続きけり 木曽三川の一つ木曽川は延長229㎞ある全国7位の一級河川である。水源地は長野県で、岐阜県東部から入り飛騨川を合流して濃尾平野を流れ、三重県と愛知県の県境を形成して伊勢湾に注ぎ込む。冬季には、…

続・ふらんす堂通信

「ふらんす堂通信」のB6サイズが瀟洒で気に入ったので友の会に入会のため、昼休みに郵便局に行き会費を振込する。昼食は近くの喫茶店「コンパル」でスパゲッティーランチ。自家製ソースのあんかけスパ、メンチカツをのせサラダ付で750円。ソースは辛めだが美…

句集『稲津』(5)赤蕪

【句集『稲津』(5)】 七人を送りて独り母の冬 私の母は七人兄弟の長女。一世代前までは子沢山であった。因みに父の方は8人兄妹。子沢山の家庭が多いかったのは、昔は避妊方法が普及していなかったし、子供を育てるコストも低かったからだろうか。兄達は亡…

ふらんす堂通信

「ふらんす堂通信」が送られてきた。これはふらんす堂友の会の資料請求をしたから。前から、連載中の「岸本尚毅の虚子研究レポート」が気になっていたが、結社誌『南風』、角川『俳句』を定期購読しているので躊躇していた。今回『俳句αアルファ』が今春で休…

句集『稲津』(4)だるまさんがころんだ

【句集『稲津』(4)】 だるまさんがころんだ振り向けば冬 「だるまさんがころんだ」は子供の遊び。鬼が「だるまさんがころんだ」といって振り向き、鬼の方へ前進してくる動いた子供をあてる。『俳句』に投句してはじめて秀逸に選者・小島健、佳作に選者・…

楽天ブックスに物申す

ネット通販で一番買うのは書籍、だからAmazon利用が多いのだが、最近パソコンで利用すると、選択した商品の最安値、他のネットショップの価格が表示される。Amazon、Yahoo、楽天の価格が比べることができる。しかし、楽天の商品を開くとたいてい品切れ。楽天…

句集『稲津』(3)栗きんとん

【句集『稲津』(3)】 座布団に乗りて蟷螂席をとる 去来の墓を見て道を歩いていくと、お茶屋さんの座布団の敷かれた縁台があり、そこに小さなカマキリが一匹乗っているのを発見。まるで、ここは俺が先に座ったんだからよろしくと、席取りをしているようだ。…

『ブルーピリオド』TVアニメ化

山口つばさの『ブルーピリオド』第9巻が発売されたので、早速購入。帯には「TVアニメ化!!」と書かれている。最近は人気マンガは必ずアニメ化かドラマ化される。昔は小説がコンテンツ供給することが多かったが、その地位はマンガに移った。第9巻は、藝祭の神…

句集『稲津』(2)去来の墓

【句集『稲津』(2)】柿一つ去来の墓に置かれたる 西の俳諧奉行と言われた向井去来の墓と、松尾芭蕉が滞在した落柿舎を見に京都嵯峨野へ小旅行。落柿舎の柿はたわわに実り、落柿舎のすぐ裏にある去来の墓は、去来と二文字彫られただけの小さく簡素なもので…

厄日

人間には好不調の波がある。バイオリズムというやつですね。何をしても裏目でついていない日というのがある。岐阜県知事選挙の投票に町のコミュニティセンターに行く。スプレー缶の集積場所なので投票ついでに持っていくつもりが忘れる。老健施設にいる母の…

句集『稲津』(1)自解シリーズ開始

2019年に出した第二句集『稲津』の自解シリーズをスタートさせます。2013年9月から2018年12月に詠んだ312句を順次紹介していきます。まずは、2013年「月白」より。【句集『稲津』(1)】 退職す雲一つなき秋の空 第一句集『萩原』は、55歳の定年退職を記念し…

『女子柔道部物語』10巻発売

小林まことの『女子柔道部物語』の第10巻が発売された。帯には累計100万部突破とある。週刊イブニングに隔週連載中のこのマンガは、女子柔道初の金メダリスト恵本裕子の原作で、『柔道部物語』の手練れ小林まことが脚色構成作画、面白くないわけがない。第10…

大水車

昭和の半ば頃までは、水力を利用するため大小の水車があちこちに見られた。もっと簡便な動力が普及して、風景から水車は消えた。住んでいる近くの「道の駅おばあちゃん市・山岡」に、客寄せのモニュメントとして大水車が回っている。直径24メートルの木製水…

長谷川櫂『四季のうた』

風邪をひいた。朝から鼻水が止まらない。マスクの下はなんとも悲惨なことに。たまらないので昼休みに金山駅のマツキヨへ風邪薬を買いにいく。ついでに金山駅2階の本屋へ行き、1月発売の中公文庫『四季のうた』を買う。長谷川櫂の『四季のうた』シリーズも何…

給与支払報告書

年末調整が済んで、1月末までに給与支払報告書を送付しなければならない。会計ソフトで総括表も作成できるようになったものの、自治体への発送作業は手作業である。店舗展開の関係で送付先は160超あり、2日間作業に没頭する。電子化の流れにあるが、件数があ…

アンドリュー・ワイエス

現在、岐阜県現代陶芸美術館で「アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展」が開催されている。ワイエスの絵がこんなに近くで見られるのがうれしい。私がアンドリュー・ワイエスの作品と出会ったのは高校1年の時だった。美術部の顧問は「えっちゃ…

『能村登四郎の百句』

ずいぶん前に予約した『能村登四郎の百句』(ふらんす堂)が届き読み始める。著者は、息子の能村研三。親子がともに俳人で、親の俳句を選び解説するのは、本シリーズでも後藤夜半を後藤比奈夫、角川源義を角川春樹がある。親子だからこその話が読めて楽しい…

安野光雅逝く

新聞で画家安野光雅の訃報記事を読む。昨年12月24日に肝硬変のため死去、享年94歳。安野光雅は、絵ばかりでなく文章も達者で、私の本棚にも『片想い百人一首』『絵のある自伝』『空想亭の苦労咄』がさしてある。書店へいくと絵本や、挿絵、装丁で安野…

黒田杏子『木の椅子』

コールサック社から出た黒田杏子の第一句集の増補新装版『木の椅子』を読了する。句集が再度発売されることなど、まずない。なぜなら句集は売れないのである。『木の椅子』は、平成2年に新装版で牧羊社から出され、今回3回目の出版である。句集の質の高さ、…

プレバト「冬麗戦2021」

14日放送のプレバトは、「俳句」冬麗選で3時間スペシャル。俳句の前のスプレーアートが面白かった。日向坂46の金村美玖の作品もよかったが、何といっても千原ジュニアの研ナオコの絵にはうなった。大胆にデフォルメして配置を少しずらし、鼻にはテープ。誰が…

コールサック社

『新潮』を探し歩いたことは昨日書いたが、せっかくきたのだからと、俳句本コーナーも物色することになる。その結果、照井翠『竜宮』『泥天使』、黒田杏子『木の椅子』の句集を購入。出版社はいずれも、コールサック社。そういえば永瀬十悟の句集『フクシマ…

『新潮』が見つからない!

令和3年2月号の文芸誌『新潮』を探し回った。なぜ『新潮』かというと、筒井康隆が昨年亡くした一人息子の伸輔について書いた小説「川のほとり」が読みたかったから。最初は地元の三洋堂書店にいくが無い。売れない文芸誌は置いてないかと思い名古屋で探すこ…

ランウェイで笑って

子供の頃からのマンガを読んでいるが、主人公の成長ストーリーが好み。少年マガジン連載中のファッション業界マンガ『ランウェイで笑って』(猪ノ谷言葉)が現在イチオシ。基本的に盛り上がるのはファッションショーのシーンだが、そればかりではマンネリに…

藤井聡太と将棋の冒険。

朝セブンイレブンにいくと、『Number』が並べてあり購入。将棋特集第2弾!と左上にあり「藤井聡太と将棋の冒険。」のタイトルで特集が組まれている。前回の藤井聡太特集の時は、ものすごく売れたらしい(私も買いました)から、二匹目の泥鰌狙いかな。いずれ…

猫俳句パラダイス

幻冬舎新書の『猫俳句パラダイス』(2017初版)を読み返す。作者の倉阪鬼一郎は、4匹の猫を飼う猫好き。あらためて読み返すと、猫俳句を集めた句集というのは結構あるもんだとの感想を持つ。私は戌年の生まれで犬に肩入れする者であるが、犬俳句の句集は未見…

和山やま『夢中さ、きみに』

クソ寒いのである。カーポートの屋根に氷柱が垂れ下がっていた。灯油がなくなったので買いにいかなければならないが、昨日の酒が残って風邪にミックスされ頭が痛い。ベッドに横になったままだ。気晴らしにマンガを読み出す。 和山やま『夢中さ、きみに』は男…

冷蔵庫

正月に家に帰ってきた娘たちが、冷蔵庫を買い換えろと言う。確かに塗装シートは剥がれ出し、中の照明はつかない。十七年ぐらい使ったから寿命かもしれない。家族みんなでヤマダ電機に行き選定。両開きのパナソニック冷蔵庫を、東芝の片開きの白い冷蔵庫に買…