2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

山法師

家の庭には、何本か木が植えてある。山法師もその1本。 山法師はミズキ科の落葉高木、山桑ともいう。6~7月に小枝の先に白い花びらのような苞にかこまれた頭状花序をつける。我が家の山法師も花をつけ、見頃となっている。 風音を過客と聞けり山法師 鈴木…

安城デンパーク

安城デンパークへ妻と遊びに行く。 温室には、様々な紫陽花が展示してあり見ごたえがありました。 園芸好きや、花好きな人には楽しめる施設です。 維持管理には結構な手間がかかるだろうなと推測。人間が手を入れなければ、すぐに草木がぼうぼうの荒地状態に…

どくだみの花

「どくだみ」は、ドクダミ科の多年草。生命力が強いのか、結構いろんな場所で見かける。ドクダミは名前で随分と損をしている植物だと思う。白いのは総苞で、苞の中心にある黄色い穂状のものが花。葉は暗緑色で独特の臭気がある。花は美しいが、葉が嫌われて…

水虫

夏になると梅雨入り前の頃から、きまって水虫が顔をだす。本当に律義者なんだから。こいつが薬をつけても、なかなか完治できないのである。水虫は夏の季語だと思っていたが、どうも違うらしい。まあいつでも水虫はできるのだから、季節感は無いか。 水虫の足…

蛇笏賞

第50回蛇笏賞は矢島渚男『冬青集』が受賞。 6月号の『俳句』を買うと何か付録がついている。俳句手帖は先月ついていたはずだがと見てみると、50回記念の「蛇笏賞のすべて」の小冊子。歴代受賞者を見ると錚々たる顔ぶれが並ぶ。これは儲けた気がする。 …

岸本尚毅

岸本尚毅の『高浜虚子 俳句の力』(三省堂)を読み返している。もし高浜虚子がいなかったら俳句はどうなっていたのだろう。虚子が偉大だったことは疑いない。 虚子フリークの岸本尚毅の読みはスリリング。 アマゾンで岸本の句集『健啖』(花神社)『夫婦の歳…

カモシカ

昨日、朝7時40分カモシカを見た。通勤の途上、前方に何か灰色の大きなものが動いているなあと思ったら、道路を横切るニホンカモシカであった。野生のニホンカモシカを至近距離で見るのは初めて。道の下には萩原川が流れているので、水を飲みにいく途中だ…

日盛

昨日は暑い1日だった。 「日盛」(ひざかり)は、夏の日中、日が最も強く照りつける正午ごろから午後2時から3時頃までをいう。しかし、近年は終日とんでもない暑さが続くことが多い。 外に出ることは少ないが、事務所にいても汗ばんでくる。世間はすでに、…

鬼灯

花壇を作ろうと思いたつ。先週は紫陽花を植えたので、ホームセンターで苗を物色。 向日葵、鬼灯、桔梗の苗を2本ずつ買い、早速植えました。 鬼灯(ほおずき)はナス科の多年草。6~7月に薄黄色の花を咲かす。萼(がく)が大きくなって、赤い実を包む。こ…

鮎は淡水魚で一番食べられている魚である。 五月になれば鮎漁も解禁となり、釣り師は川へくりだす。 鮎は端正な姿で香り高く、その味は淡白。まさに夏の季節を代表する魚である。 鮎の俳句で好きなのは次の二句。 まずは蕪村。夜中に鮎を届けて、話もせずに…

アクセス数2万件突破

本ブログのアクセス件数が、昨日20日に20027件となり2万件を超えた。1日あたり24件。人気ブログと比較したら、なんだという数字だろうが。俳句の話題だけに絞った無名人のブログだが、読んでくれる人がいるのである。感謝、感謝、感謝。 夏空へ雲のらくがき…

若葉風

近藤昌子(1932年生)の俳句です。 若葉風腕に飛び込む子と倒る 爽やかな風が吹く戸外。親の元へ走り込んでくる小さな子供、その勢いに押されて親も倒れてしまったのである。子の成長を喜ぶ親の気持ちがよく表現されている。もうその子も大きくなって、…

野良犬

毎朝、愛犬と散歩するのが日課。散歩の途中で、野良猫を見かけることがある。 野良猫は存在するが、野良犬は見たことがない。放置された犬は、保健所に駆除されてしまうからだろう。猫と違い犬は、人間に危害を与えた場合の被害も大きいし、飼い主がいない野…

桃の花

細見綾子は、昭和13年に第一句集『桃は八重』を上梓。タイトルにするほど桃の花は好きだったのだろう。晩春、桃は葉の出ない前に愛らしい淡黄色の五弁花を花開く。句集には桃の花の句が5句収録されている。その中で私が一番好きな句が次の句である。 ふだ…

ででむし

正直、パソコンの数字入力作業は、肩が凝るし目が疲れる。単純作業ではあるものの苦痛です。 仕事と割りきっていますが、疲労は残る。というわけで、ちょっと休憩。 主客閑話ででむし竹を上るなり 高濱虚子の句。静かでゆっくりとした時間が流れて行く。「で…

紫陽花

バローホームセンターで、紫陽花の苗を2本買い植えた。紫陽花は日本が原産地で、万葉の時代から愛されてきた花である。近所の家にも必ず紫陽花は植えてある。京都の三室戸寺は1万本の紫陽花が植えられ別名「アジサイ寺」、満開の頃には素晴らしい景色となる。 …

薔薇

薔薇ノ木ニ 薔薇ノ花サク。 ナニゴトノ不思議ナケレド。 北原白秋の有名な薔薇の詩がありますね。 「薔薇」は夏の季語。花言葉は「愛情」。 家のミニ薔薇も今が満開。あふれるように咲いています。 薔薇の花不思議の国のアリス連れ

野菊

家の前の道路を挟んで向かい側は空地。かつては家が建っていたが転居して取り壊され、畑となっているが、少し手入れをしないとすぐに草ぼうぼうの状態になってしまう。今は、野菊とカラスエンドウが一面に繁殖している。 野菊は白色の花を咲かせるが、よく見…

蜷川幸雄死す

演出家の蜷川幸雄が亡くなった。 大学時代に芝居にのめりこんだ私にとって、蜷川幸雄は、憧れ尊敬した唯一の演出家だった。夏休みバイトで金を貯め、東京の帝国劇場へ『ロミオとジュリエット』を観にいったことや、中日劇場で『元禄港歌』に感動したことを思…

宝くじ

ドリームジャンボを買う。賞金総額は7億円である。今回は熊本地震の支援に使われるとのこと。 1億円で登場したドリームジャンボは、あっという間に7億円に賞金額がはねあがった。すぐに10億円になるであろう。所詮、儲けるのは胴元である国だけ。それでも買…

たどり着いたらいつも雨ふり

GW が開けたら、雨の日ばかりが続く。 深夜に目が覚めると、窓の外は降りしきる雨の音。 吉田拓郎『たどり着いたらいつも雨ふり』の曲を連想ゲームのように思いだす。 中学生の頃、吉田拓郎は全盛で、みんながギターを弾いて歌っていました。 ヒヤシンスさら…

池波正太郎

佐藤隆介の『素顔の池波正太郎』(新潮文庫)を読む。 三十代の頃、剣客商売、鬼平犯科帳シリーズを熱心に読んだ。小説もうまいが、食い物を語らせたら天下一品、他の追随を許さない。「口福」を求めた作家である。 池波正太郎が又読みたくなった。 ことことと…

菫草

菫は可憐なイメージのある花。スミレ科の多年草で、長い茎の先に紫色などの花を横向きにつける。花言葉は『思慮」。家の庭に道端の菫を植え替えたが、果たして根付くだろうか。 菫程な小さき人に生れたし 夏目漱石の有名な句。 石垣の隙間に咲きし菫草 これ…

母の日

5月の第2日曜日は「母の日」。花屋の友人には年間でも一番忙しい日となる。 わが家の母は、82歳。腰は曲がってしまい、外出することはなくなったが、元気に毎日過ごしている。 ありがたいことである。 母の日や長生きするは父の分

ミズスマシ

ゴールデンウイークの頃から田植えが始まる。家の近くではもう田植えが済んだところもある。田に水がひかれ水田となり、蛙の泣く声が繁殖期をむかえ一層喧しくなる。散歩の途中、水田の水がゆれて波紋が広がるので、何かとよくみたらミズスマシである。彼ら…

こどもの日

5月5日は子供の日。GWの最終日であるが、仕事のため出社。世の中は御休みモードで、お昼にいく店がどこも閉店で往生する。けっきょく「コメダ」で昼食。ト-ストサンドとコーヒー。 子供はいるが、もう成人したので御祝はしない。昔は、武者人形を飾ったり…

家の北側は道路を挟んで林である。だから、鳥の囀りが間断なく聞こえる。残念ながら鳥の声を聞き分ける力がないのが悔やまれるが、それでも鶯の声はわかる。今日は、本当に近くで「ほーほけきょ」ときれいな鳴き声が聞こえた。何か儲けた気がする一日である…

子規の宇宙

角川選書『子規の宇宙』(長谷川櫂)を読む。 正岡子規は35歳で死んだ。子規は結核で脊椎カリエスとなり、すさまじい闘病生活を余儀なくされた。 状況は『病牀六尺』に記されている。腐っていく肉体と死に直面して子規は云う。 「悟りといふ事は如何なる場合に…

サルビア

サルビアの花の苗を2本買って来て花壇に植えた。サルビアの原産地は、ブラジルらしい。自分のなかでは寒冷地の花のイメージがあり意外であった。 1970年代に「サルビアの花」という歌謡曲があった。暗い歌で、さびの部分のかすかな記憶しかない。 最近では、世…

石楠花

家の庭のシャクナゲが、次々と開花し見頃を迎えた。シャクナゲは、大ぶりの花をつけ「花木の女王」と呼ばれている。花言葉は、「威厳」「荘厳」「危険」。 昔の自作より2句。 石楠花と高校生の娘あり石楠花の急ぎ咲くなり赤く赤く