2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

未来図

新型コロナウイルスへの対策に追われる毎日で、未来図など思い浮かばない。しかし、終わらないものは無く、未来は新たな未来のために、次々と現実となって現れる。 未来図は直線多し早稲の花 鍵和田釉子の句。初学の頃一読して以来忘れなれない句。若い時に…

小川双々子

小川双々子は、岐阜県出身の俳人。1922年生まれで、「地表」創刊主宰。 岐阜県は、芭蕉「奥の細道」結びの地であり、江戸時代には美濃派もおこるなど、俳句には縁が深い。瀧井孝作、長谷川双魚、栗田やすし、辻恵美子など岐阜県出身の俳人は多い。 人類の歩…

ウグイス

朝、玄関の外に聞こえているのはウグイスの鳴き声。鳴き声で鳥を判別するのは難しいが、ウグイスの鳴き声「ホーホケキョ」ば誰にもウグイスの声とわかる。「ホー」は吸う息、「ホケキョ」は吐く息である。縄張り宣言と求愛の鳴き声は違うらしく、求愛の時は…

「幸せ」の5項目

イギリスの1万2千人を32年間追跡調査した研究から「幸せ対策」という施策がうまれた。「幸せ」を構成しているのは、次の5項目である。 ①「運動」 運動は幸せ感を増す ②「感謝」 感謝は次の感謝を呼ぶ ③「つながり」 人間関係が脳を若く保つ ④「学び」 …

『飯田龍太全句集』

アマゾンで注文した『飯田龍太全句集』(角川ソフィア文庫)が届く。飯田龍太の10冊の句集の俳句がすべて1冊にまとめられている。手に取りやすい文庫本というのが嬉しい。全集でも2冊の分量なのが、解説や年表までついて税別1720円はお値打ち。 角川…

遠足

遠足は、小学校時代の遠い記憶。学校から離れた少し遠い場所へ行くだけでわくわくできた。人の活動範囲は、成長とともに広がって海外旅行も当たり前の現代である。 遠足の列恐竜の骨の下 山尾玉藻の句。博物館の光景か、これは上から見下ろすアングルで詠ん…

お疲れさま

「疲れはてていることは誰にも隠せはしないだろう」と歌ったのは吉田拓郎。 新型コロナウイルスの対応で振り回され、ストレスが積み重なっていく。 感染が終息するまで、ガマンするしかないか。親にも子にも会えない、人とあってはならぬ、活動自粛。この異…

一番最初の記憶

とある対談を読んでいたら、一番最初の記憶は何かという話題で盛り上がっていた。はて、自分の最初の記憶は何だ? 母の産道から見えた光が最初の記憶などと言えば格好いいかもしれないが、幼少の頃の記憶が思い出せない。母の背中に背負われていたことや、乳…

カレーライス

カレーライスにはずれ無し。カレーライスは辛さの好みは違っても、まずいということはない。煮込み料理で食材は幅広く大丈夫だし、香辛料の辛みがきいて何でも食べられる。キャンプ料理もたいていバーベキューとカレーライスが定番メニュー。 久しぶりにカレ…

タンポポの楽園

家の空地に、タンポポが一斉に咲き出した。黄色の花に、蝶々が飛んで来て、いかにも春の風景。長閑な日曜日、天気も晴天。人間界は新型コロナウイルス対策で外出自粛、春をこころから楽しむことができない。 蒲公英に午後の日差しの集まりぬ

総特集 坪内祐三

「ユリイカ」が5月臨時増刊号「総特集・坪内祐三」を出した。厚さ22ミリ、定価2700円(税別)の特大号である。1人の人間の特集でこんな厚い雑誌を作るのかという感じ、書き手がたくさんいるのだろう。坪内祐三の交友の広さを物語る。「本の雑誌」も…

坪内祐三追悼座談会

今週号の週刊文春に、今年1月に亡くなった評論家坪内祐三と生前親交の深かった中野翠、泉麻人、平山周吉による追悼座談会が掲載されている。坪内祐三は週刊文春に「文庫本を狙え!」を連載していた。逝去した時は追悼記事もなく冷たいもんだと思ったが、この…

老化の促進

一般的に、高齢者は座っている時間が長いほど脳や身体の老化が起こりやすいらしい。座ってばかりいる生活が老化を促進させる。一日のうちで立って活動する時間を長くすることが大切。人は動かないと病気になるのだ。 スクワットがいいらしい。これは、みんな…

続全世界史

出口治明の『全世界史』を読んでいるが、学生時代に習ったのとは、色々変わっている。 かつては欧米中心の見方だったが、この本は全体を、一つの枠組みに入れた記述となっていて、各地の歴史の関連性がよくわかる。 イスラム教の記述でも、コーランはクルア…

全世界史

高校生の頃、一番の得意科目は世界史だった。世界史にはダントツの自信があり、実力テストの点数をかせいだ。世界史は横文字の人名が覚えられないという人もいたが、やみくもに覚えた。時空を超えた知識が、好奇心につながったのだろう。 歴史は膨大な人間の…

ブックオフの閉店

長年愛用していたブックオフ19号土岐店が、3月22日で閉店になっていた。ブックオフの店舗検索をしていたら名前がないので、あれっと思ったら閉店とのこと。5月に恵那店が新規開店するので、そちらに移動する模様。最近は書籍もCDも商品が品薄で、店に活気が…

失われた時を求めて

蔵書整理で持っていた詩集も全部売ってしまった。中学から大学にかけて、詩集も読んだが、手元になくなってしまうと何だか淋しくて、アマゾンで再購入してしまう。三好達治、高村光太郎、立原道造、伊藤静雄、室生犀星など、好きな詩がある。もう一度戯れて…

チューリップ

長女が植えたチューリップが咲きだした。 植えた本人は引越してしまった。 それぞれに浮かぶ宙ありチューリップ 皆吉爽雨の句。

電信柱のある宇宙

下手に電信柱。その下にベンチ。あとは何もない。夕方である。風が吹いている。犬の遠吠え。夜まわりの拍子木の音と《火の用心》の声。 別役実の1977年の戯曲『にしむくさむらい』のト書きである。別役実の舞台空間はいつも電信柱とベンチがある。どこでもな…

八木重吉「雨」

雨のおとがきこえる 雨がふっていたのだあのおとのようにそっと世のためにはたらいていよう 雨があがるように静かに死んでゆこう 八木重吉「雨」

緊急事態宣言

7日に緊急事態宣言が出され、対応に終われる毎日が続く。 ブログを見ると、岐阜の徒然舎さんも1か月の休業とのこと。 経済活動が一斉にストップしてしまう事態は、戦争や自然災害を上回るリスクである。 医療崩壊が報道されているが、新型コロナウイルスの終…

平積みされた作家達

新型コロナウイルス対策で、本日ついに緊急事態宣言が出た。 帰りに、ちくさ正文館に立ち寄ると平台に別役実、和田誠、池内紀、古井由吉など最近亡くなった作家たちの本がコーナーを設けて積んである。どの人も熱心に読んだ作家ばかり。そうか、もう彼らはこ…

雑誌『兜太』

藤原書店が出している雑誌『兜太』が第4号を出した。特集は「龍太と兜太 戦後俳句の総括」。あとがきを見ると、いったんここで終結とある。金子兜太を顕彰し、編集長筑紫磐井、編集主幹黒田杏子で出された雑誌だが、個人を偲び語るだけでは発行継続は難しい…

続・無観客「笑点」

5日放送の「笑点」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、先週に引き続いて一般の観客を入れない無観客の放送となり、名物コーナーの「大喜利」も中止。司会の春風亭昇太らメンバーは座布団ではなく、いすに座って登場。大喜利の代わりに「昇太が選ぶ大喜…

退屈の正体

「長く生きると、飽きるんだよ。生きることにじゃなくて、いろんなものに。長く生きてると、どうしても「これ、前に見たことある、これなら知ってらァ」という気分になって、なんにも反応しなくなるんだ。空行く雲は毎日見てても飽きないけど、人の作った娯…

三代目たいめいけん

新型コロナウイルスの嵐が吹き荒れるるなか、融資申込、助成金申請、資金繰り資料作成と慌ただしかったが、仕事も目処がついた。自分へのご褒美で、名古屋駅にいきジュンク堂と三省堂で本を買い込み、夕食はゲートタワー12F「三代目たいめいけん」でタンポポ…

春暁

春暁や人こそ知らね木々の雨 春の夜明け、雨が木々を濡らして降り注ぐ。人はまだ眠りの中にあり、それを知らない。日野草城、三高時代の作。 才能というものは確かにある。「人こそ知らね」このフレーズを発想できる人がいる。

四月スタート

四月が始まった。しかし今年は新型コロナウイルスの影響で、重く憂鬱な新年度のスタートとなった。私の会社でも、入社式は延期となり新入社員は、研修無しでいきなり店舗で仕事をすることになった。桜も開花して今がたけなわなのだが、花見は自粛であり心が…