2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

菜の花

春の黄色の花の代表は「たんぽぽ」と「菜の花」。菜の花は、本当に鮮やかに黄色。気持ちが温かくなる黄色。東海地方では、渥美半島の菜の花が有名。今年はわざわざ見にいってきました。 家々や菜の花いろの燈をともし (木下夕爾)

ニトリ

ニトリ社長の半生記『運は創るもの』(日本経済新聞出版社)を読んだ。波乱万丈、振幅の激しい生き方してるなあというのが率直な感想。ユニークな社長であることは間違いない。 「仕事に必要なのは、する力ではなく、それをやりとげようとする、執念である。」…

黄金週間

ゴールデンウィークである。3人の子供たちが、帰省するという。2人は勤め人、1人は学生。住まいも、東京都、千葉県、茨城県それぞれ。家族全員が揃うのは正月以来。部屋飼いしている愛犬が、一番びっくりするだろう。 それぞれに犬抱き上げて帰省の子

2014角川俳句賞落選展を読む(下)

依光陽子の批評の後半部分である。 毛糸玉こんがらがつたままそのまま毛糸大好き人間としては、この句はどうしても捨て置けなかった。こんがらがってそのままの状態は「毛糸」ではあるが「毛糸玉」とは決して言わない。どこの句会でも必ず聞くフレーズに「だ…

2014角川俳句賞落選展を読む(上)

「角川俳句賞」の締切5月31日が迫っている。今年は、まだ何も準備できないままだ。 2014年12月21日に週刊俳句ウイークリーの「2014角川俳句賞落選展を読む 2.何を書きたいか」で、依光陽子が私の俳句を批評してくれているので、2回に分けて掲載します。 依…

この時期、本当に色々な花が咲き目を楽しませてくれる。 今は、山に藤の花が満開である。野生の藤は藤棚があるわけでもないので、近くの樹木の幹や枝にツタを絡ませ寄りかかり花を咲かせるのである。そのため、山裾に紫の滝がかかったように、藤の花が咲いて…

月に吠えらんねえ

週刊文春のコラムで紹介されていた『月に吠えらんねえ』(清家雪子、講談社)を買ってきて読んだ。タイトルは、萩原朔太郎の詩集『月に吠える』をベースにしていて、内容も仮想空間に近代詩人のエピソードをからめて、心的世界がファンタジー風に描かれ独特。4…

青大将

最近は蛇を見ない。家の周りには、まだまだいるはずなのだが。天気の良い日に石垣の隙間にとぐろを巻いて日向ボッコしている蛇をみたのが最後。日本にはマムシなどを除けば、毒蛇はほとんどいない。蛇のなかでも大きいのは青大将である。緑色の胴体がゆっく…

名古屋市中区にある会社に通っている。 都会は、田舎と違い土そのものを見ることが少ない。道路脇の少しのスペースに花壇が作られ、雑多な花が植えられている。咲いた花のその上を紋白蝶、揚羽蝶が数羽飛んでいた。昼休みに見たのどかな風景。 方丈の大庇よ…

春風

実は前の会社を辞めて転職し、この四月から新会社での仕事がスタートした。 異なる業界で新たな人間関係も構築しなければならない。 春という季節は、何かを開始するには本当に相応しい季節だと思う。 春風を分けて電車の走り出す

闘志

体調すぐれず。 風邪が治りそうで治らない。 言うことを聞かない身体に、まいったな。すっきりした頭で春の風に吹かれたい。 春風や闘志いだきて丘に立つ (高濱虚子)

ブログ800回到達!

ブログ本日で800回に到達しました。 めでたいけれど、体調は相変わらず。勤め人はそれでも仕事へ行き、帰りは倒れないよう、おまじないにユンケル飲んだぞ。 やはりこういう時は楽いしい事を考えたい。自作から愉快な俳句をセレクトしてみました。面白いかど…

花曇

相棒が反乱を起こして、言うことを聞いてくれない。 相棒というのは、心臓である。 不整脈があるのは前からであるが、このところは心臓暴れまくりで血圧も高いまま。 調子悪いことこの上なし。 花曇心音未だ定まらず

福田若之

ベッドに倒れているのは、今日も同じ。 昨日より、今日はまだまし。でもスカッとしない意識。 外は雨、風も強い。 佐藤文香・編の『俳句を遊べ!』(小学館)を読んでいる。 その本に出ていた、福田若之(1991生)の俳句が好きだ。 春はすぐそこだけどパスワード…

上田五千石『俳句塾 眼前直覚への211章』

風邪をひいて倒れている。 ベッドで上田五千石『俳句塾 眼前直覚への211章』(邑書林)を読む。 キーワードは「いま」「ここ」「われ」。 初蝶を見し目に何も加へざる(上田五千石) 頭が重く、身体はだるい。今日はこれまで。

命の灯し火

俳句って何だろうと自問自答してみる。私としては「命の灯し火」という回答をしたい。十七音に、否応なしに現れる生の景色。省略の果てに提示されるもの、それこそが命の根源なのである。 『湯豆腐や命の果ての薄明かり』(万太郎)

大旦

【2015年俳句(157)】 昨日今日つなげて明日は大旦 一日一日が連綿とつながり一年がある。いよいよ明日は12月31日、今年も終わりである。 年新た押し寄せてくる未来かな 新年とは未来が押し寄せてくること、ではないだろうか。 これで2015年の私の俳…

窓の雪

【2015年俳句(156)】 初雪や連峰空に立ち上がる 雪が降る季節、遥かなる中央アルプスの連峰は、冠雪して空に向かい立ち上がるかのように見える。 次々と姿を消して窓の雪 窓から見える雪は、次から次へと姿を消していく。白い雪景色がどこまでも続く。

柚子

【2015年俳句(155)】 凧空の彼方へ手を引けり 空高く上がる凧は、こちらへ来いというように私の手を引くのである。天上界はそんなに良いところなのだろうか。 柚子入れて明るき声のバスルーム 柚子湯は、身体が暖まるよね。

成人式

【2015年俳句(154)】 次女二十歳成人式の髪結える 次女の朝子は平成7年生まれ、二十歳成人式を迎えた。感無量。 濃き眉のままに逝きけり年の暮 現役社員が、すい臓がんで亡くなった。職人気質の仕事好き。濃い眉毛はそのままに棺に納められた。

明太子

【2015年俳句(153)】 逃げ道の無くて直進年の暮 逃げ道が無いときは、直進して突破するしかない。 歳の市娘に買ひし明太子 次女の好物は、明太子と韓国海苔。娘の帰省時には取り揃えておく。 9日、名古屋古書会館の古書展で、『綾子俳句歳時記』『飯田龍太…

冬波

【2015年俳句(152)】 点滅をせざる寒星仰ぎ見る 冬の天に暉く星たちは、点滅することなく輝き続ける。自分もそうありたいと思う。 冬波の背丈をこえて上がりけり 同年で福井県の三国へ蟹を食べに旅行した。曇り空の日本海は荒れ模様、波は背丈以上の高さで打…

常会

【2015年俳句(151)】 風邪引きのだみ声ひびく師走かな 毎年、冬には風邪をひく。いつもなかなか完治せず長引く。今年は風邪の精で、がらがらのだみ声になってしまった。 常会は老人ばかり年を越す 地区の常会に参加するメンバーは老人が大半。高齢化社会はど…

薬喰い

【2015年俳句(150)】 囲炉裏火の熱きを囲み薬喰い 毎年、瑞浪市陶町の「柳家」に友人達と会食する。囲炉裏の火を囲み大いに飲み食べる。 湯気立てて走りゆくなり若き人 白いい息を吐き、身体からは湯気が立ち、ランニングする人の熱気が伝わってくる。

マジシャン

【2015年俳句(149)】 七十を超えたマジシャン冬帽子 忘年会の余興で頼んだ手品師は70歳過ぎたお爺さん。大したもんだ。 月冴ゆるマイナンバーという数字 マイナンバー制度がはじまった。あんな長い数字は覚えられません。

冬桜

【2015年俳句(148)】 ひとまわり小さき花弁冬桜 豊田市小原は冬桜の名所。春の桜より花弁が小さい。 水洟や予防接種の待合所 鼻水をすすりながらインフルエンザの予防接種のため順番を待っている。

野良猫

【2015年俳句(147)】 飼い犬の泣きそうな眼や冬に入る じっと私を見つめる犬の目は、泣きそうな眼差しで切なくなるのである。 野良猫もまた振り返り冬の道 散歩する私を見ている猫が移動した。振り返ると、猫もまたこちらを振り返り見ていた。

愛燦々

【2015年俳句(146)】 忘年会愛燦々の歌響く 小椋佳作詞作曲の「愛燦々」が好き、カラオケの愛唱歌。 冬支度ならべおきたる灯油缶 冬の暖房は、灯油ストーブ。玄関に2缶並べている。

コドモ大人

【2015年俳句(145)】 嘘つきのコドモ大人や冬ざるる 無断欠勤を繰り返す社員。自宅へ行くとつじつまの合わぬ言い訳。 道の脇落葉の嵩は増えにけり 道路脇の落葉の嵩が高くなってゆく。

寒椿

【2015年俳句(144)】 寒椿今日も一日終わりたる ああ今日も終ってしまった、と思う毎日を繰り返し、明日を迎える。 三日月のそろりそろりと山眠る 三日月がゆっくりと天上に位置を決め、冬の夜の物語が始まる。