2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

反世界

【2014年(179)】 「紅葉の水に映りし反世界」 夜の池の水面に浮かび上がる紅葉風景は夢幻界、SF小説の「反世界」。 「土かぶせ大地に還す紅葉の葉」 生命の循環サイクルに戻し入れ。復活の日は、やがて訪れる。

紅葉

【2014年(178)】 「水鏡映せる紅葉闇を抱き」 「オカリナの響き澄めるや夜紅葉」 土岐市の曽木公園へライトアップされた紅葉を観に行く。オカリナ演奏もあり幻想的な風景を堪能した。 携帯句会、もうすぐ締め切りです。よろしくね!

冬芒

【2014年(177)】 「雪の降る言葉を埋め雪の降る」 降り積もる雪を眺めて。 「たちまちに幕切れとなり冬芒」 終りの風景に芒。 風邪をひいて体調は最悪。

感嘆詞

【2014年(176)】 「感嘆詞つけて寒さを呼びにけり」 「ああサブッ」とか「おお寒ッ」とか言うよね。 「跡取りは旧き言葉に萩の花」 跡取りという言葉も、あまり聞かなくなった。

林ふじを句集 川柳みだれ髪

林ふじを、本名林和子。1926年生。 結婚して娘を一人もうけたが夫と死別。 病弱なため、夫の親族に娘を託し独り東京にもどる。妻子ある男性と恋に落ち、その影響で川柳を始める。 1955年、川上三太郎に師事し句会に初参加。1959年病没、享年34歳。 「子にあ…

葡萄の色

【2014年(175)】 「枯鶏頭アトランダムに引き抜かる」 鶏頭の花も、枯れてしまえば片付けられる。 「暗きより葡萄の色や現れぬ」 葡萄の濃い藍色は、暗い所から生まれる。 『林ふじを句集 川柳 みだれ髪』(ブラス社)読む。夭折した女性の川柳集だが、作…

ブログ350回到達!

【2014年(174)】本ブログ、350回に到達いたしました。もう少しで一周年を迎えます。 「霧の夜心音聞こゆ胸奥処」 奥処は「おくど」と読んで下さい。 「枯葉焚く大きな煙立ちにけり」 火を焚けば、心躍る。煙は空へ昇っていく。 24日携帯句会の懇親会を久し…

ラジオ体操

【2014年(173)】 「始まりはラジオ体操冬の朝」 一日の仕事開始は、ラジオ体操から。 「冬木みな曲りし枝をあらわにす」 葉は落ちて、枝のみの裸木が立っている。

干柿

【2014年(172)】 「干柿や職場を替える人のあり」 「干柿となりて年越す柿もあり」 干柿2句。それぞれ事情はある。

富有柿

【2014年(171)】 「富有柿まばゆきまでの照返し」 岐阜県は柿の消費量が日本一らしい。富有柿が名産品として生産されているからだと思われる。富有柿は進物用として利用されることも多く、極めて美味。 「柿の木や裸木となり何も無し」 柿の木は実も葉も落…

竹箒

【2014年(170)】 「竹箒絶対多数の落葉かな」 掃いても掃いても、落葉は次から次へと。 「柿食べる血圧が高い高すぎる」 血圧が高いのが悩みの種。 アマゾンで、『季(とき)のうた』(村上護)正、続二冊購入、本日届く。

貨物列車

【2014年(169)】 「そぞろ寒貨物列車は通過せり」 轟音をあげて貨物列車が、眼前を通過してゆく。 「白菜の羽根のごときをはずしけり」 白菜を一枚一枚剥いで調理する。

初霜

【2014年(168)】 「初霜や冬の序曲は始まりぬ」 「初霜や両手に息を吹きかけて」 初霜を詠んだ2句。いよいよ本格的な冬の到来、寒さが身に沁みる。 『現代俳句』上巻を読了。

ゴジラ

【2014年(167)】 「息白くゴジラとなりて咆哮す」 ゴジラが世界に初めて出現したのは1954年、昭和29年のことである。まだ、私は生まれていない。 「曲り道影さしたまま冬の朝」 真っ直ぐな道ばかりではない。直線もあれば曲線もある、しかし、影はついてま…

身震い

【2014年(166)】 「身震いを思い出したる冬初め」 冬の季節は、身体感覚を取り戻す。 「後ろ手に襖を閉めて冬来る」 冬の到来、後ろは見ない。

冬初め

【2014年(165)】 「映す影大きな人となりて冬」 「定規あて直線で消す冬初め」 冬という季節のイメージを句に。

茸狩

【2014年(164)】 「その位置を外されにけり茸狩」 「きのこ道かけよる足の早さかな」 角川の『俳句』へ「茸」の題で2句を投句。 茸を採りに山へ入ることもしなくなって久しい。 『俳句αアルファ』2・3月号を購入。特集は「与謝蕪村の謎」「高柳克弘の世界…

【2014年(163)】 「月明り行方の知れぬ本があり」 「本の背を眺めて飽かず長き夜」 今も昔も本が好き。読むことは勿論、それよりも何よりも買うことが好き。好きな本を好きなだけ買うのが夢だったが、ほぼ夢は実現した。しかし、欲しい本は次々現れる、困…

百日草

【2014年(162)】 「枯草の土に還らん崩れゆく」 命あるもの皆、母なる大地へと還っていく。 「はじまりは誰も知らずに百日草」 それは誰も知らないところで始まった、

蟷螂

【2014年(161)】 「門柱に蟷螂立ちて窺いぬ」 会社の門の上に、蟷螂が鎮座して睨みをきかせていた。 「裸ん坊隠すものなき銀杏かな」 葉はみな落ちてしまった銀杏の木。

渋柿

【2014年(160)】 「渋柿をたわわに枝の垂れけり」 柿の木は、沢山の実をつける。渋柿では人気もなく、鳥達の食料となる。 「奥津城の文字やかすれし鰯雲」 奥津城は墓のこと。木の墓標に記してある文字は、経年劣化しかすれて読めない。 10日、今年最初の…

名大

【2014年(159)】 「本山の秋の坂道名大へ」 ノーベル賞受賞者を輩出し、卒業生としてはうれしい限り。学生の頃は、本山の坂道を歩いて大学へ行ったが、今は地下鉄が出来た。 「銀杏よりこぼれし黄色手に受ける」 黄落、銀杏の葉が降りしきる。 携帯句会、…

秋祭

【2014年(158)】 「秋の風指走らせてメール打つ」 メールを打つ指先の早さ。流麗な指さばき。 「柏手を高らかに打ち秋祭」 澄んだ音が秋の空に響く。五穀豊穣、実りの秋。 携帯句会は、締め切り。結果発表の準備を進める。

栗の実

【2014年(157)】 「毬割りて栗の実の輝けり」 イガを割り、栗の実が艶やかな姿を世界に現す。 「空にある雲の渚よ九月尽」 空に見つけた渚、遠くまで続いている。

菊膾

【2014年(156)】菊の題で二句。 「菊膾なみなみこぼるコップ酒」 菊の黄色が、食欲を刺激する。 「菊満開今日一日の恙無し」 菊日和。何も言うことなし。

草津温泉

【2014年(155)】3泊目は、草津温泉「山本館」。湯畑がすぐ前にある。 「湯けむりは青に消えゆく天高し」 「硫黄臭包まれて在り長き夜」

伊香保温泉

【2014年(154)】旅行2泊目は、伊香保温泉「お宿玉樹」。全館畳廊下の純和風旅館。料理は盛付けが素晴らしく美味、堪能しました。 「秋の夜や道造る音途切れなし」 「秋の空青色だけが残りけり」

軽井沢

【2014年(153)】長野県に戻り、軽井沢の街並みを散策。 「人波のゆるやかに秋軽井沢」 「秋そぞろ静かに人の通りゆく」

法師温泉

【2014年(152)】群馬旅行、初日はみなかみ町「法師温泉・長寿館」に宿泊。秘湯と呼ぶに相応しい雰囲気、特に和洋折衷の湯屋が素晴らしい。「法師の湯窓の外吹く秋の風」「青天井爽やかな朝賜りぬ」

富岡製糸場

【2014年(151)】退職記念に、夫婦で群馬県に3泊4日の旅行に行く。 「サルビアの赤色の壁製糸場」 世界遺産の富岡製糸場。赤煉瓦の工場がモダン。 「秋峠釜飯の蓋が重たし」 昼食は横川SAで「おぎのや」の峠の釜飯、美味なり。