2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

若夏

角川書店の俳句歳時記の最新版を、ぱらぱらめくっていると「若夏」という見慣れない季語が載せてある。これは沖縄で旧暦四、五月頃の稲の穂の出始める初夏の時候をいい、「夏口」ともいうが歳時記の説明。沖縄の地方季語も載せているんだと初めて知る。 「若…

石塚友二

石塚友二といっても、もう忘れ去られた人で話題になることもない。芥川賞候補にもなった作家で、石田波郷亡き後の「鶴」の二代目主宰。 『俳句』に『師資相承 石田波郷と石塚友二』(大石悦子、角川書店)の広告が掲載されていたので、Amazonで注文。手元に届い…

多佳子忌

5月29日は、橋本多佳子の命日「多佳子忌」である。 橋本多佳子全句集を手に入れたのて、すごく親しみがある。日頃は、三橋鷹女・橋本多佳子が1冊になっている朝日文庫を読んでいる。 橋本多佳子や桂信子の活躍により、女性が俳句の表現を広げていった。女性にし…

『海街diary』連載終了

吉田秋生の漫画『海街diary 』が、『月刊フラワーズ』連載終了となるらしい。連載12年と聞くと、もうそんなになるのかと思う。吉田秋生との出会いは『櫻の園』、それ以来の付き合い。『海街』は、鎌倉を舞台に異母姉妹の物語が展開する。ベテランのストーリ…

立葵

会社の前の歩道に植えてある立葵が花を咲かせた。いつの間にか、背丈を超えた高さになっている。開花しなければ気づかなかっただろう。ピンクがかった赤い花が鮮やかに夏を彩る。少し西に行くとタワーマンションの前の歩道にも立葵が満開。 直立のタワーマン…

無得点俳句

俳句の最新号で今井聖が、句会で一点も入らず、愕然としたと正直に書いている。 「幾つになろうと俳句を始めて何年経とうと点が入るとうれしい。まったく入らないと落ち込む。」 主宰も初心者も同じですね。句会で自分の句が完全スルーされると、確かにへこむ…

安納芋

今年はサツマイモを作ろうと思い、安納芋を10本ほど植える。苗も根付き順調に育っている。種子島の安納地区で栽培していることから安納芋と呼ばれるが、濃厚な甘味が特徴。 サツマイモは、痩せた土地にできるのが素晴らしい。保存もきくので飢饉対策の食料と…

夏服 

昨日雨が降ったので、朝霧がでていた。 今日は30度を越す予報なので、半袖シャツ、上着なしで出勤。駅へ向かう7時台で、すでに日差しが暑い。最近は、熟睡できていないので暑さがこたえる。電車の乗客をみても、もうすでにクールビズでノーネクタイの人は多…

未来の年表2

講談社現代新書の『未来の年表2』が出た。前の『未来の年表』がよく売れたのだろう。今回は、人口減少社会で具体的に何が起きるのかが、カタログ風にまとめられている。すでにいま起きていることが進行していくにすぎないのだから、この本の内容は実現してし…

小満

新暦5月21日頃を二十四節気では「小満」と呼ぶ。万物しだいに長じて満つるの意と歳時記には書いてある。作句では、満ちるという処がポイントか。 小満のみるみる涙湧く子かな 山西雅子の句。

蜻蛉

昨日は草刈り機を使って、家の庭や畑の草を刈る。元々は工場跡なので敷地は広い。一面のレンゲ畑となっているが、とりあえず刈っていく。 草刈りの途中、トンボに遭遇。寄ってきて腕に触れたかと思うと離れて行った。シオカラトンボだったが、どこへ行ったの…

麦茶

コンビニには、ペットボトルのお茶がずらりと並ぶ。今日買ったのは、キリンの麦茶。 絶品麦茶、カフェインゼロで600ml。遥か昔は、お茶は国鉄の売店で売られているだけだったが、今は手軽にどこでも手に入る。珈琲もいいが、日本人はお茶が飲みたいよね…

久保田万太郎

久保田万太郎の俳句が好きだ。だから万太郎関係の本は読むようにしている。高柳克弘の『どれがほんと?万太郎俳句の虚と実』(慶應義塾大学出版会)が丸善に並んでいたので、即購入。この本を読んで、万太郎俳句の構造、万太郎の俳句が他の俳句とどこが違うのか…

西城秀樹逝く

西城秀樹が63才で亡くなった。思春期のアイドルでTV で見る人だったが、年令もそんなに離れていなかったのだと改めて知る。 シャウトする「傷だらけのローラ」とか「ヤングマン」のYMCAの人文字の振り付けとか、青春時代を思いだす懐かしい歌である。 二度の脳…

十薬の花

道路を挟んだ向かいの土地は空地。数年前までは農地としてつかわれていたが、今は草が生い茂り荒れ放題。石垣には、十薬の花がぎっしりと咲いている。 薬効が多いことから十薬と呼ばれるが、どくだみと呼ぶと一気に人に嫌われる花になる。白いのは総苞で、苞…

選句

多作多捨というが、作ることもむずかしいが捨てることもむずかしい。自作には強い思い入れが働いてしまうからである。 あの虚子ですら「自分の句を選抜するということはなかなかむつかしいことである」(『俳談』)と語っている。 百日行で作った俳句を仕分けて…

足を組む女

電車で通勤をしている。電車の中での様子は、人様々。最近思うのは、足を組んで座る女性が増えたこと。子供の頃は、女性が足を組んで座る姿はまず見なかった。緊張状態では足を組まないそうなので、他人は無視したリラックス状態なのかもしれない。足を組む…

百日行 一日五句

毎日五句の作句を自分に課し、百日間実行することを目標に掲げた。「百日行」と名付け、5月13日が満願の最終日となった。 そもそもは、黒田杏子『今日からはじめる俳句』で山本けんゐちさんという筋ジストロフィー患者の俳人が一日五句、月百句を遵守している…

資源回収

本日は、小中学校共同の資源回収の日。新聞紙、雑誌を出す。 資源回収の収益と市からの補助金を、学校の活動費に充当している。以前は、小学校、中学校が別々に年2回実施していたが、少子化の影響で子供も回収する人も少なくなり、現在は共同開催で年2回とな…

姫女苑

家の周辺には姫女苑が花盛り。あちこちでみかける。ヒメジョオンは、キク科ムカシヨモギ属の一年草。背の高さが30〜150cmで、白い花を咲かせる。北米原産で、明治維新前後に渡来したらしい。 散歩の途中に、姫女苑が固まって咲く場所があるが、白い花が風に…

山法師

庭木の山法師の花が咲いた。 ミズキ科の落葉高木で山桑とも呼ばれる。白い花びらに見えるのは苞であり花弁ではない。花言葉は「友情」。 山法師が咲くと、夏が来た感じがする。 風音を過客と聞けり山法師 鈴木鷹夫の句。

清宮幸太郎

日本ハムの清宮幸太郎が9日、オリックス戦に「5番・一塁」で先発出場。2回の第1打席でプロ初本塁打を放ち、ドラフト制後の新人では史上初となるデビュー7試合連続安打を達成した。待望のホームランで新記録、清宮恐るべし。広岡達郎は清宮を貶していた…

目には青葉

目には青葉山郭公はつ鰹 山口素堂の大変に有名な句である。「目には青葉」を「目に青葉」と間違って覚えていた。 「目には青葉」は、「耳には山郭公」「舌には初鰹」という気持ちを強調したものと山本健吉は解説する。三つの景物を並べただけの句だが、いかにも初夏を…

立夏

バタバタしているうちに夏になった。 奄美大島では梅雨入りと報道している。近所の田んぼは、田植がすんでいる。田に水が入り蛙の鳴き声が大きくなっている。 入院した母も持ち直し、吸入器をはずせるまでになった。心拍数も戻り、まずはよかった。 青時雨枕…

虚子五句集

入院した母の付添をしながら、岩波文庫で虚子『虚子五句集(下)』を読む。 「六百五十句」「七百五十句」を読了。 虚子の句を読むとその奔放さに驚く。肩ひじを張ることもないが、俗に完全に落ちることもない。「眼中のもの皆俳句」といった男のすごさ。 永…

火事

出社して午前中で仕事を切り上げ、母の入院する病院へ。 親戚の見舞いの対応をして帰宅。 突然のサイレン音、消防車が走っていく。隣の区の民家が火事との放送が入る。 区長なので差入、炊き出しなどの対応、指示をする。 延焼はなかったが、母屋は全焼。火…

救心

薬は本当にありがたい。ほんとうによくきく薬として「救心」は重宝している。 心臓がどきどきして眠れない。「救心」を飲むと落ち着きが取り戻せるので、よくお世話になる。救心は九種の動植物生薬がそれぞれの特長を発揮し、血液循環を改善して効果を発揮す…

イチロー

イチローが、ベンチ入りメンバーを外れ、会長付き特別補佐に就任。生涯契約という。契約打ち切り、放出のうわさが出ていた中で、日本球界復帰の話もあったが、落ち着くところに落ち着いた。本人が現役続行を強く望んだので引退はなく、マリナーズだからこう…

BGM

映画やTVドラマでは、効果音やBGMが使われる。 実人生では、どんな重要な局面にも効果音もBGMもない。 物事は坦々と進行していくのである。 春驟雨木馬小暗く廻り出す 石田波郷の句。2日、母入院。

薄暑

今年は暑い。もう夏日の気温である。 遮断機の今上がりたり町薄暑 虚子の句である。あざやかに初夏の風景が詠まれている。 通勤の途中、遮断機はかならず通る。遮断機の竹のバーが上がると、なにかが始まる気がする。