2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ススキほどいたる所で見る草を知らない。我が家の前にも、ススキが自生している。 秋の七草のひとつで、風になびく様子は美しくあわれ。桜を知らない日本人がいないように、ススキを知らない日本人もいないだろう。 杣人に夕日なほある芒かな 原石鼎の句。

岩田由美『句集 雲なつかし』

台風22号が通過し、温帯低気圧に変わった。 朝起きて、サラダとオムレツの朝食。ゴミ出しして、犬のお散歩。 濡れた道路に沢山の落葉。何事もなかったごとく月曜日。 ポストにアマゾンで予約した岩田由美の第四句集『雲なつかし』が届いている。瀟洒なデザイ…

オールデイズ

雨は降っているが、久しぶりに名古屋古書会館の古書即売会「オールデイズ」に繰り出す。西尾市岩瀬文庫で「にしお本まつり」、徳川美術館では「蓬左文庫古書市」が開催中であるが、どちらも最寄駅から離れているので雨天のためパスする。読み切れないほど本…

熟柿

いちまいの皮の包める熟柿かな 野見山朱鳥の句。 今にも崩れそうな熟柿を、あやうく保っている一枚の皮。「いちまいの皮の包める」とは、まさに熟柿の本情を掴んでいる、というのが山本健吉の『句歌歳時記』の評。なんとも言えない味わいの句。命の豊かな実り…

他選

『俳句』11月号に、高野ムツオが第一句集を出すときに、金子兜太と佐藤鬼房に選句してもらったら、まるで異なり途方にくれたとの文章が掲載されている。同号の角川俳句賞の審査結果を見ても審査員が推す作品はバラバラ。17音の短詩に絶対的な序列はつかない…

葉が落ちて、枝にたわわに柿の実が残っている。子供の頃は、竹竿で枝を捻って折り収穫したのを思い出す。甘柿と渋柿があり、渋柿は皮を剥いて天日に干し、干柿の保存食にした。今は柿も人気がないのか、鳥たちが食べるにまかせている。岐阜県は、富有柿が有…

秋雨

衆議院選挙の喧騒がおさまり、野球も日本シリーズ出場チームが決まった。 今年の10月は雨模様が続く、今日も雨降り。週末も雨らしい。朝から部屋が暗いのは、気分が落ち込む。 「南風」からメ-ル句会の選句の清記一覧が配信される。しばらくは楽しめます。 …

心房細動

健康診断の結果がかえってきた。要再検査ということで受診。不整脈があることはわかっているが、心房細動ということで薬を貰う。カテーテルを入れて手術することを勧められたが、さてどうしよう。 ちくさ正文館に立ち寄り、帰ろうと千種駅に向かって歩いてい…

村田諒太、TKO勝利

村田諒太とアッサン・エンダムのWBA世界ミドル級タイトルマッチは、因縁の再試合。村田が7回終了TKOで勝利しチャンピオンベルトを奪取した。前回はダウンを奪いながらも手数で判定負けとなったが、今回は終始積極的に攻撃し、エンダムの闘争心を折り取…

ツワブキ

季節外れの台風21号がやってくる。おかげで休日なのに雨模様。 選挙の投票日だが、外へ出るのは億劫だなあ。 庭のツワブキが満開を迎えた。雨に濡れて鮮やかな黄色が眩しいほど。 「石蕗(つわ)の花」は初冬の季語。艶のある大きな葉と菊に似た黄色い花が特…

大竹しのぶ

20日のキンスマで大竹しのぶが7月に開催した還暦パーティーの様子が流されていた。大竹しのぶは1957年生れ、もう60歳か。 総勢200人近くが、2万5千円の会費を払って青山ブルーノートに祝賀に集まった。大竹と別れた明石家さんまや野田秀樹も出席。個人のバー…

晩秋

歳時記によれば、「晩秋は秋の終り、新暦10月をいう、冬の近づく侘びしさかある」と書かれている。雨が降り続き、どんよりした気分が続く。この日曜日は台風がくるらしい。世の中は、選挙だ不正検査だ、データ改竄だと騒がしいが、確実に秋が終わろうとしてい…

水の秋

「水の秋」という言葉がある。秋の水は透明で美しいことから「秋の水」の季語があり、これをひっくり返した「水の秋」は、水の美しい秋を称える季語として使われる。水底まで見えるような湖や川の美しさをいう「水澄む」という季語もある。 秋はしみじみと物を見る季…

味噌煮込みうどん

急激に寒くなってきたので、昨日の昼食は味噌煮込みうどんを食べる。味噌煮込みうどんは、うどんを豆味噌で野菜などと共に煮込んだ料理で、名古屋めしとしても有名。うどんは、小麦粉と水だけで練り込み塩を入れない。使われるうどんは、固めのものが私は好…

白秋

10月も後半、季節は晩秋。三秋は、初秋、仲秋、晩秋をいい、金秋、白秋、素秋は秋の異称である。陰陽五行説で秋は五行の金にあたり、色は白を配するところからきている。素は白を意味する。 白秋の季語をペンネームにしたのは、詩人の北原白秋。白秋は1月生…

『正木浩一句集』  

正木浩一の句集は、なかなか出品がなく、ずーっと欲しいと思いながら4年が過ぎた。正木浩一でネットサーフィンしていたら、早稲田の五十嵐古書店が正木浩一句集』を出品しているのを発見。「日本の古本屋」で登録して購入手続きをする。これは楽しみ。 正木…

ましろのおと

本日も雨。雨降りは、外へ出かけるのが億劫になる。 アマゾンで大人買いをした羅川真里茂の『ましろのおと』をよみふける。『ましろのおと』は津軽三味線を題材にした漫画で、講談社漫画賞を受賞している。音楽を紙の上にどう表現するか、これは非常に難しい…

ひやおろし

日本酒が切れたので、大竹酒店へ行く。ひやおろしがずらりと並べてありましたが、今回は『楯野川』の「純米大吟醸源流ひやおろし」をセレクト。もう今は沢山飲めないので美味い酒を味わいながら飲めればよい。 「ひやおろし」は、冬に仕込み、春先に絞った酒…

肌寒

昨日東京は29℃の真夏日、名古屋も暑かった。昨日はシャツ一枚で過ごしたが、今日は上着を羽織って出勤。今日から雨日か続いて、だんだん寒くなっていく。「肌寒」は、羽織るものが欲しいような晩秋の寒さをいう。昨日は寒くて何回も目が覚めた。 影見えて肌寒…

釣瓶落し

秋の日は、ストンと落ちるように暮れる。井戸の水を汲む釣瓶に例え「釣瓶落し」という季語になっている。もう生活の中に井戸がない、釣瓶も見たことがない人が大多数だろうな。 私が会社を出る頃には、街はすっかり夜となっており、夕暮れは見られない。 釣瓶…

長谷川素逝

昨日10月10日は、長谷川素逝の忌日。長谷川素逝は昭和21年に40歳で亡くなる。戦場を題材にした第一句集『砲車』が余りに有名になってしまったので、本来の俳人としての評価が後回しにされた感は否めない。私はこの人の俳句好きである。 いちまいの朴の落葉の…

サツマイモ

散歩の途中、隣家の奥さんに呼び止められ、サツマイモをもらう。太くて大きなのが5個。うちではサツマイモを作っていないのでありがたい。 日本には16世紀に伝わり、宮古島から琉球へそして薩摩へと伝わったとされる。 「栗よりうまい十三里」などと言われる…

南風メール句会9月度

「南風」の2回目のメール句会の結果発表のメール配信がある。 私の成績は2点句1、1点句1でした。2人から特選に選んでもらえたので前回よりは進歩。 今回の参加者は37名で最高得点は8点句。最大36点は可能であるが、必ず得点はばらける。俳句の感慨は人それ…

秋祭

本日は地区の秋祭。地区の集会場にお昼に集まり宴会。私の住む区は38世帯。祭り当番が一年交代で回ってくる。祭り当番は5軒の家が担当。午前10時から会場設営、掃除、配膳を行う。現在は仕出し弁当なので昔に比べれば、準備も楽になった。秋祭は、収穫を紙に…

栗きんとん

朝食のあと、厨房に立ち栗を茹で、栗きんとんづくり。栗の実が落ちる一番旬の時期につくる栗きんとんは一番おいしい。作り方はシンプル、栗を茹でて実を殻から外し、栗粉を作って、茶巾絞りで形を固めるだけ。栗の実の自然の甘さをいかしたものと、砂糖を少…

犬の散歩の途中、道に落ちている山栗を拾う。指先ぐらいの大きさだが結構甘い。ボウルにたまったので、恒例の栗きんとん作りに着手しますか。 栗の実が割れているのが「笑栗」(えみぐり)、殻だけで中の実がないのが「虚栗」(みなしぐり)という。榎本其角編の俳…

中秋の名月

昨日4日は、旧暦8月15日に相当し「中秋の名月」の日であった。一年で一番月が澄み美しいとされている。昨日は雲は少し出ていたものの、白く丸い月が煌々と輝き天にあった。地上にはつきることなく虫の音。二階のベランダから、月をいつまでも眺めていた。 …

健康診断

会社の指示で健康診断のため伏見に行く。建築中の御園座を横目に見て、伏見公園の方へ歩いていく。健康診断の会場は名古屋商工会議所のあるビルの11Fにある。10時開始には時間があったので、伏見公園を一周する。高い木々の間を抜けて散歩するとすごく…

森谷明子『南風吹く』

南谷明子の『南風吹く』(光文社)をようやく読了。『春や春』で俳句甲子園に挑む高校生群像を描いたが、これは『春や春』が東京篇なら、松山地方篇というべきもの。同じ題材で本を書くのは、前作で書き残したことがあったのか、俳句甲子園に思い入れが強い…

ブルーマンデー

今日は月曜日、会社へ行かなければ。 体調が整わないので、さあやるぞと気持ちがのらない。月初だし、しなければならないことは沢山ある。サラリーマンは、決して気楽な稼業ではありません。 今日は今日のかぎりをとんで草の絮鷹羽狩行の句。