森谷明子『春や春』

森谷明子の『南風吹く』を読もうと思ったら、書評で俳句甲子園を題材にした『春や春』が先行作品であることを知り、アマゾンで注文し先に読むことにする。東京の女子高校生たちが、チーム作りから始めて、俳句甲子園に初参戦し勝ち進んでいく。俳句甲子園というものがあるのは知っていたが、小説は高校生の一直線な青春と俳句を描いて実に面白い。俳句甲子園も俳句のパーフォーマンスとして存在意義は十分あると思う。

 

夏めくや図書室に聴く雨の音

 

小説の主人公、須崎茜の準決勝大将戦の句。