十薬の花

道路を挟んだ向かいの土地は空地。数年前までは農地としてつかわれていたが、今は草が生い茂り荒れ放題。石垣には、十薬の花がぎっしりと咲いている。

薬効が多いことから十薬と呼ばれるが、どくだみと呼ぶと一気に人に嫌われる花になる。白いのは総苞で、苞の中心に黄色い花をつけ、可憐な花である。

 

どくだみの花の白さに夜風あり

 

高橋淡路女の句。