方丈記

水木しげるの『方丈記』(小学館文庫)を読了したので、中野孝次『すらすら読める方丈記』(講談社文庫)で原文を読む。方丈記は小品だし古典としては読みやすい。岩波文庫で読んだことはあるが、中野孝次の解説を読みながら再読して、改めて好きになる。鴨長明という人が、試行錯誤の末に、自分が生きたいように生きるということを実現させた、エゴイスチックな生き様がひしひしと伝わってくる。そして日本という国は、昔も今も自然災害の国なのだと思う。


方丈の家をめぐりて揚羽蝶