開高健の夫婦事情

嵐山光三郎の『生きる!』を読んでいたら、開高健の夫婦関係のことが書かれていて面白く読んだ。開高健の妻は、詩人の牧洋子で7歳年上、できちゃった婚である。開高は結婚した瞬間から後悔していたらしい。ベトナムへ行き戦争ルポルタージュを書いたのも、『オーパ!』の海外釣り紀行も、奥さんから逃げ出したいというのが動機にふくまれていたのは間違いない。そんな事情は全く今まで知らなかった。夫を支える良妻もいれば、夫の悩みの種の悪妻もいる。世の中の面白さである。

 

足跡の一つ大きく秋の浜

 

渡辺純枝の句。