2017-03-09 そぼろ納豆 つくば市に住む娘が帰省したので、土産に「そぼろ納豆」を買ってきてもらう。そぼろ納豆は、納豆に切り干し大根を混ぜ合わせたもので、茨城県の郷土料理。納豆に大根のシャキシャキとした食感が混じりあい、なかなか美味しい。今までそぼろ納豆というものを知らなかったので、初体験となりました。 納豆を心ゆくまでかきまぜる
2017-03-08 旬の歳時記 朝日新書の『旬の歳時記』(2009年、朝日新聞出版)を読んでいる。ページを開くと右側に俳句、左側に料理写真の構成で、読めば口中に唾が湧き出てきてとまらない。 「灰汁抜きは、蕨の上に重曹を振りかけて熱湯を注ぎ、落とし蓋をしておくだけ。茹でないだけに歯ごたえがよい。三センチほどの長さに切った蕨に、辛味の大根おろしをのせ、ぽん酢をかけていただく。」なんてフレーズを読むと、蕨が無性に食べたくなってくるのです。日本の食材は多種多様、旨いもの沢山あります。 こまごまと白き歯並や桜鯛 川端茅舎の句。
2017-03-07 椿 春を告げる花は梅ばかりではない。ツバキもまた春の花である。「椿」の字は国字で、春の事触れの花の意。中国では椿の木は別種となる。日本に自生していたのは藪椿でそこからさまざまな園芸種が作られたのである。 椿こそ日本の春の花なのだ。 赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐の句。
2017-03-06 梅の花 梅は中国原産で、8世紀ころに日本に渡来したといわれている。万葉集の頃は花と言えば、桜ではなく梅であった。 人が梅を見に行くのは、春に先頭をきって咲くのが梅の花だからかもしれない。春到来の喜びを梅の開花に見出すのだろう。梅の句は数限りなくあるが、春の季節とシンクロするので明るく喜びに満ちた句が多い。 しら梅に明る夜ばかりとなりにけり 与謝蕪村の句。
2017-03-04 杉原千畝と人道の道 会社の近くに平和小学校がある。公園から小学校の西側につながる並木道があり、看板が立てられていたので見てみると、「人道の道」とある。第2次世界大戦時、リトアニア大使館でビザを発行してユダヤ人難民を救出した杉原千畝が通っていたのが、平和小学校(当時は古渡尋常小学校)だったと書いてあり、その業績を顕彰して「人道の道」と名付け整備したとある。この道はよく使うが、知りませんでした。小さな発見。 卒業の子の名の残る巣箱かな 西山ゆりこの句。
2017-03-03 ムッシュかまやつ逝く ムッシュかまやつ、歌手のかまやつひろしがすい臓がんで亡くなった。 スパイダースの頃の記憶はおぼろげだが、「わが良き友よ」を歌っていた姿は鮮明に覚えている。あの歌は大ヒットしたが、吉田拓郎の曲だったからか。今聞くと、歌詞は古風な感じがする。「ばんから」なんていう言葉も完全に死後となってしまった。時代の変わり目の社会的ノスタルジーだったような気がする。 私はムッシュの笑い顔が好きでした。合掌。 亡き人の折々在す春炬燵 池田澄子の句。