歯が抜け落ちる時

歯がグラグラとして抜け落ちる寸前。右上5番の犬歯がやばい。舌で押すと随分と動く。前からグラグラしていたことはしていたが、ついに最終段階か。長い間お世話になった歯がなくなるのは淋しいが、老化は止めようもなく色々なところに現れる。あがらっても詮無いことと達観するしかない。歯医者へ行かなくては。

 

 永久歯抜かねばならぬ花曇

黄水仙

黄水仙の開花があちこちで見られるようになった。ご近所の庭に、一輪先行して咲く黄水仙。会社近くの公園でも咲いているのを見ました。

黄水仙は、ヒガンバナ科多年草の花。南ヨーロッパ原産で日本には江戸末期に渡来した。濃い黄色の花は、香り高く色鮮やかでまぶしいほど。

 

黄水仙真っ直ぐならぶ通学路

かきあげ

今日はおかずがなにもないというので、冷蔵庫をひっくり返し、昨日に続きかき揚げを作る。材料は、玉ねぎ、ゴボウ、キャベツ、しめじ、ウインナーなど。人参がきれているので色どりはさえないが、なんであれ揚げたてを食べれば美味いことは間違いない。

天婦羅は誰でもできる簡単料理。今日の晩酌はハイボール

 

 

つぎつぎとかき揚げ盛られ春夕べ

 

 

蕗の薹

蕗の薹をもらう。早速、蕗味噌と天婦羅にする。料理方法は、どちらもいたってシンプル。蕗の薹のほろ苦さがたまらない。大人になってわかる味なのだろう。晩酌のビールが進みます。

 

かけめぐる苦みよろしき蕗の薹

 

春分の日

本日は春分の日春分は太陽が春分点に達し昼夜の時間がほぼ等しくなる日で、春の彼岸の中日にあたり、このころから春暖の気が定まるとされる。

今日は朝から晴天。散髪もして気分一新。

一人吟行にでも出かけますか。

 

大いなる春日の翼垂れてあり

 

鈴木花蓑の句。

犬を連れて日課の散歩。歩いていると竹藪の向うから「ホ~ホケキョ」の声が。姿は見えないが、確かな声で何度も鳴く声が聞こえる。春告鳥と呼ばれる鶯の声を聞けば、本格的な春の到来である。気分が高揚する鶯の声であった。

 

うぐひすや障子にうつる水の紋

 

永井荷風の句。

正木浩一

『俳壇』4月号を買ったのは、「すれ違った人―正木浩一小論」が載っていたから。「沖」の上谷昌憲が、正木浩一との交流を綴ったエッセイ。

正木浩一の名前を知ったのは、妹の正木ゆう子のエッセイだと思うが、その俳句に心奪われ、ネットで句集や俳句をさがしまわった覚えがある。結局句集は入手できなかったが、俳句はかなり探して読んだ。49歳で癌で亡くなったが、残された俳句は粒揃い。

 

永遠の静止のごとく滝懸る

寒き世に泪そなへて生れ来し

冬木の枝しだいに細し終になし