春雨

朝から雨である。名古屋の桜も開花宣言があったばかりだが、花見に出かけるには残念な天気。しかし午後からは雨も上がるらしい。

春雨は、古来しっとりとした趣のあるものとして詠まれてきた。「春雨じゃ、濡れて参ろう」は、何の科白だったのだろう。このフレーズは、いつも思い出す。

 

春雨や小磯の子貝濡るゝほど

 

蕪村の句。

大岡信逝去

詩人、評論家の大岡信が5日、肺炎で86歳の生涯を閉じた。2009年に脳出血で倒れてからは第一線を退いて療養中であった。

大岡信と言えば、私には「折々のうた」である。俳句の入り口はこのシリーズで色々な俳句を読むことから始まった。詩作品は読まなかったが、「折々のうた」や評論集など俳句の道案内をしてもらった。どの世界にもよき先導者が必要だと、つくづく思う。合掌。

 

鳥帰る無辺の光追ひながら

 

佐藤鬼房の句。

あかぼし俳句帖・最終回

今週号のビッグコミックオリジナルを手に取ると、『あかぼし俳句帖』が最終回となっている。あれあれ、もう終わりですか。とは言うものの3年の連載期間は、中高年オヤジを主人公にした漫画としては、よくやったと健闘を讃えるべきだろう。最終回は、おさまるところにおさまり大円団。コミック最終巻は6月30日頃発売予定。


一弁のはらりと解けし辛夷かな

富安風生の句。

会社の近くにある小学校の校門右に植えられた桜が満開となった。新入生には、うれしい思い出が桜ともに記憶として残るだろう。花見のピークは今週末だろうが、天気が心配される。四月と桜は、きってもきれない組み合わせ。桜見物に今年は何所へ行こうと心浮きたつ。日本人は、桜が本当に好きだね。

 

さまざまのことおもひ出す桜かな

 

芭蕉の句。

家庭菜園

四月ともなれば、もの皆芽吹く頃。家の畑も、雑草がびっしりと生えている。ホームセンターで、キュウリ・トマト・キャベツ・ピーマンの苗、生姜を買い、畑をならして早速植えこみました。今年は大根、ニンジンも作ろうと思います。

ジャスミンも2苗植えてみました。今年は、ヘルマン・ヘッセのように園芸を楽しみたい。

 

ものの種にぎればいのちひしめける

 

日野草城の句。

あかぼし俳句帖

『あかぼし俳句帖』(有馬しのぶ原作、奥山直作画)の5巻を読了。帯には小川軽舟の推薦文。俳句マンガどこまで続くかと思いきや、サブキャラが動き出し快調に第5巻がでて、面白くなってきました。杖谷よつゆが出てきて、軽快さと華やぎが出てきた感じです。

 

青野原今日生まれたのかも知れぬ

 

主人公、明星啓吾の句。

4月1日

朝の3時に目が覚めて、携帯句会の選句メールの編集作業。

朝から雨降り。小やみになったので愛犬とお散歩。

血圧の薬をもらいに医者に行く。帰りに道の駅で、ざるそばを食べる。

3月のライオン』は12巻まで読んでしまった。

吉田秋生の海街シリーズの第8巻が10日に出る。待ち遠しいなあ。

 

永き日のにはとり柵を越えにけり

 

芝不器男の句。