『言葉となればもう古し』

ちょっと早いが、冬用タイヤに交換する。これで雪道の心配はなくなる。とはいっても、私の住む地域は雪は1年に数回降るだけなので、勤め人としての一応の用心。

タイヤを交換している間、モスバーガーで『言葉となればもう古し 加藤楸邨論』(今井聖著、朔出版)を読書。教えられること多数。

 

木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ

 

楸邨の有名な句。

『南風』12月号

家に帰ると『南風』12月号が届いている。

初めて津川絵理子主宰の選評をいただきました。

 

川底をゆつくり流れ柿落葉

 

落葉が川底に溜まっているのではなく、「ゆっくり流れ」ている。この中七が眼目。やや厚みがあってしっかりした柿落葉らしさが出ている。

 

家の前に流れている小川を眺めながらできた句。拾ってもらえるのは、うれしいことです。

 

蕎麦

昨日の昼食は、ざるそばを会社の近くの蕎麦屋で。
実は一昨日も、蕎麦を食べた。同じざるそばでも、これほど違うかというほど味の差を感じる。取り組む姿勢の差が出るのだな。一昨日の店は、土岐市下石町の『秋新』。田舎ソバの歯応えがたまらない。
秋新というのは新蕎麦の呼称で、店の名前はそこからつけた。手打ちの十割そばをだす蕎麦の専門店。


ふるさとは山より暮るる蕎麦の花

日下部宵三の句。

定年バカ

勢古浩爾の『定年バカ』(SB新書)を読み終える。わたしはこの人の定年モノが好きで愛読しているが、結論はわかっているのである。一言「自分の好きにすればよい」。

勢古節で、快刀乱麻つぎつぎと定年本の主張を論破していくのがスカッとするのだな。

元気をもらって、仕事に出かけますか。

 

大仏の冬日は山に移りけり

 

星野立子の句。

勤労感謝の日

本日、勤労感謝の日

新聞に、天皇退位は2019年5月有力と報道。平成も終るかと思うと感慨深い。就職して働き出したのは昭和56年からだが、平成の時代はわが勤労人生と完全にかぶるわけである。終焉という言葉が、ふっと浮かぶ。平成の終わりで、仕事を止めるわけではないが。

「毎日ごくろうさま」自分で自分を褒めて、何もせずぼおっーとしていよう。

 

節々をのばし勤労感謝の日

 

『働きマン』

21日は『女子柔道部物語』第3巻の発売日。小林まことと言えば柔道マンガ、累計35万部とある。買って帰りの電車で一気読み、面白い。

帰宅途中に晩酌のビールを買いにコンビニへ立ち寄り。安野モヨ子の『働きマン』がコンビニ専用コミックで売られている。累計330万部と宣伝文、昔読んだなと衝動買いしてしまう。いきのいい女子が活躍する物語に弱いねえ。

 

 

 枯芝にうつくしき日はとどまれり

 

吉武月二郎の句。

 

皇帝ダリア

家の皇帝ダリアが満開を迎えた。開花時期は11月後半から12月前半。2メートルはある背丈で一番上に、薄紫の花がいくつも咲いている。寒空に圧倒的な高さを誇示し、毅然として咲くその様子は、皇帝の称号がふさわしい。5~6メートル伸びるものもあるらしいから驚く。花言葉は、「乙女の真心」「乙女の純潔」。

 

冬帝と皇帝ダリア謁見す

 

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