探梅

昨日27日は、遅まきながら携帯句会の新年会。名古屋駅前の居酒屋に7人が集まり、半年ぶりの会談。旅行やら、病気、老親の話などよもやま話に花が咲く。外の気温は相変わらずの寒さでしたが、気のおけない友人と話していれば時間はあっという間。

 

開けて今朝は犬を引き連れ探梅行。近所で一番見事な花を咲かせる梅の木を覗きに行く。もちろん花はまだ咲いていないが、新しい枝は緑濃く、小さな蕾が枝にびっしりついて春待ち顔である。ことしこそ、梅の木を我が家にも植えたい。「俳句」の付録に春の俳句手帳もついていました。春はすぐそこまで来ている。

 

思はざる父の健啖春隣

 

徳田千鶴子の句。

最強寒波

記録的な寒波で、毎日寒い寒い。やっと土曜日、出勤しないですむのはありがたい。

寒いので北側の日影は、積もった雪が溶け切らず残っている。人通りのある舗道はつるつるの状態。家の駐車場の屋根から、氷柱ができて垂れ下がっていました。カイロがほんとうにありがたく感じる毎日です。

 

田や畑や動かぬものに雪つもる

 

神蔵器の句。

へうげもの

山田芳裕の『へうげもの』が完結。コミックス25巻が発売となり購入する。このマンガは戦国武将古田織部が主人公で、物欲の権化を哄笑のなかに漫画化し、オリジナリティ溢れる作品となった。古田織部織部焼の元祖であるので、陶磁器産地の窯元の末裔としては関心をもっていた。
織部焼の凄さは、歪みに美を発見したところにある。まったく新たな価値観を提示した古田織部恐るべし。


晩成を待つ顔をして狸かな

有馬朗人の句。

ゲド戦記

昨日の雪が残り、今朝の寒さは尋常ではない。日本の9割がマイナス気温らしい。車の溶けた水が氷柱になって垂れ下がっていた。

ゲド戦記の作者アシュール・K・ル=グウィンが88歳で亡くなったとの記事。岩波書店から出ていた『ゲド戦記』を興奮して読んだことを思いだす。再読した時は熱も醒めていたが、若い頃に読むべき本なのだろう。スタジオジブリがアニメ化したので誰もが知っている作品となった。


古暦水はくらきを流れけり


久保田万太郎の句。

松坂大輔

松坂大輔の中日入団が決定した。入団テストに合格して1年契約、背番号99。低迷が続く中日にとって再起の手駒の一つか。松坂にしてみれば日本球界に復帰したが一軍登板は一度だけで、不本意な状況に引退時期を見失ってしまった。平成の怪物が、平成の終わりに、もう一度耀けるのか見守りたい。


横顔の引き絞らるる弓初


井上弘美の句。

給与支払報告書

1月末が給与支払報告書の締切日。12月で作成した源泉徴收票を、地方税の税額と徴收方法を決定するため従業員の住む市町村と税務署に送付しなければならない。事業所が多いとこれが一大仕事。昨日、税理士のチェックも受けて封筒詰めも完了し、あとは送付するだけ。自分に、御苦労さんと一人言。


勝つための拳にあらず冬走者

能村研三の句。

リー・モーガン

通勤中の車内ではジャズを聴いている。最近のマイブームは、リー・モーガンの「キャンディ」。モーガンの歌うようなトランペットがたまらない。クリフォード・ブラウンも素晴らしいが、モーガンも最高。BOOK・OFFで「リー・モーガンインディード!」「リー・モーガンvol. 3」を購入。2枚で1500円なら安い買い物。


冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ

川崎展宏の句。