隣家から筍を一本もらう。今年初の筍である。早速皮を剥き、灰汁をとるため30分ほど茹でる。糠も米のとぎ汁も無いので、重曹で対応。ゆであがった筍を切り分け、味噌をかけて食べる。山椒の葉があると雰囲気がでるが時間がないのでカット。残りは晩酌用にとっておきますか。


たけのこ煮、そらまめ茹でて、さてそこで


久保田万太郎の句。

常会

私の住む地区の常会は4日開催と決まっている。協議することが無ければ、市からの配布物や、連絡事項をして終わり。3日に準備しようと思ったが、気がのらず、早起きして朝4時からバタバタする。
4月はあわただしい。区長の引き継ぎや、娘の引越し手続きやらで、疲労がたまっていく。


雨だれの誘ふまどろみ花疲れ


大竹きみ江の句。

区長会

4月は年度替わりで、新しい事業や組織がスタートする。私も2度目の区長となり、昨日は区長会の初会合。区長会は自治組織として町内を取りまとめているが、上の方の人たちは変わらぬ面子で高齢化している。面倒なことは誰もしたくないのが本音。まだまだ互助の精神は残っているので成り立っているが、自治会への加入率は低下している。

最後のご奉公と思って1年務めますか。

 

春の川水が水押し流れゆく

 

古屋秀雄の句。

 

 

四月馬鹿

4月1日は、嘘をついても許される。エイプリルフールとか万愚節とも呼ばれる。
昨日の笑点は、司会者が昇太と円楽が入れ替わり、30分の大喜利。昇太の司会の方が面白い。円楽は回答者の方があっていると思う。
1日は嘘を考える暇なく、南風5句、俳句3句投句。
携帯句会の選句メール発信と忙しかった。


四月馬鹿まわりに馬も鹿も見ず

醍醐の花見

京都の醍醐寺へ一人吟行で花見に出掛ける。
地下鉄醍醐駅から醍醐寺までは桜並木の歩道が整備され、花見に向かう人たちについて、閑静な住宅街を抜けていく。
境内の桜は、満開の時期をすぎて散り始めており、風に花びらが舞い散るなかを歩く。
太閤秀吉が愛でた醍醐寺の桜を見られたことで満足し、土産に生八橋を買って帰る。


さみどりにくれゆく空の桜かな


原石鼎の句。


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三月尽

桜日記三月尽と書き納む

 

正岡子規の句である。桜が咲く頃となり、日記に三月が終わると書き込んだのである。三月から四月に変わるときは、年度替わりでもあり区切りという感じがある。だが終了以上に、四月からの未来に対する期待感も強いものがある。「桜日記」という表現に子規の抱いた明るい感じが伝わってくる気がする。

我が家のまわりでは鶯が泣く声が聞こえ、囀りがやかましいほど。庭の花もつぎつぎに開花し、春もたけなわとなっている。

桜吹雪

会社の近くの小学校の桜も満開、すでに散り始めている。枝に名前は知らないが小鳥が二羽、桜の花の中にたたずんでいたが、しばらくすると飛び立っていた。すると枝の振動で、桜が吹雪くように空に舞った。
桜が散る景色に感じる情趣こそ、日本人が「もののあはれ」として伝承してきたものだろう。散る桜を眺めて飽かず、無心に立って見ていた。



花吹雪小鳥は空へ飛び立ちぬ