台風12号

台風12号は変則的な進路で進んでおり、朝から雨が降り出しそうな様子だが、まだ雨とはならず曇り空。町内の夏祭りも1日順延、本当は朝から祭りの準備であったが、にわかに手持ち無沙汰になってしまった。今日は夕方、半年ぶりの携帯句会の懇親会を名古屋駅前で開催するが、台風の進路と重なり雨模様。仕方がない、傘だけは準備して出かけますか。電車が止まらないようにあとは祈るだけ。

 

愁ひつつ岡にのぼれば花いばら

 

蕪村の句。

 

肌脱

角川歳時記は、「肌脱」(はだぬぎ)を暑い日に上半身の衣類を脱ぎ、肌を出すことと説明している。片半身だけ脱ぐのを「片肌脱」、両肩の肌を出してしまうことを「諸肌脱」という。服装がかわってしまったので、こうした光景もみられない。個人的には、もはや人様にみせるような肉体でもないのは、言わずもがな。

 

諸肌ををさめて齢さびしめる

 

上田五千石の句。

喜雨

仕事帰り、瑞浪駅に着くとプラットホームが濡れている。雨も少し降っている模様。

久しぶりのお湿りに植物は喜んでいることだろう。たぎるような暑い日がつづいていたので、まさに恵みの雨である。

「俳句」8月号購入。角川文庫「橋本多佳子全句集」を予約。

 

つまだちて見るふるさとは喜雨の中

 

加藤楸邨の句。

草刈り

朝起きてみると、東側の田圃の草が刈られ風景が変わっている。休耕田にして、今は草刈りをJAに委託して刈ってもらっている。草を刈るだけというのも何だかなあとは思うが仕方がない。何か作ろうにも、会社通勤をしている間はとても無理、田圃は虫たちの楽園としておくしかない。

 

眼前の刈る草のほか何も見ず

 

廣瀬町子の句。

「危険な暑さ」などという言葉は、去年聞かなかった気がする。プールも水温33度で使用中止らしい。着替えても着替えても、すぐに汗みずくとなってしまう。汗が出るのはまだ生きている証拠などと言ってみるが、本当に今年の夏を生き延びれるのだろうか。

 

汗ばみて加賀強情の血ありけり

 

能村登四郎の句。

夏休み

我が家の前に三差路でバス停がある。そこに小学生が集まって集団登校するのだが、声が聞こえないと思ったら、夏休みになったのでした。子供は、夏休みがあってうらやましい。こんな猛暑日が続く夏になってしまったのだから、国全体で長期夏休みを奨励したらどうだろう。

 

大きな木大きな木陰夏休み

 

宇多喜代子の句。