【自解・萩原38】
「通勤路燕よぎりし空を仰ぐ」
燕が通勤の道をよぎり飛ぶ。燕の飛ぶ姿を追いかけ、空を仰いだ。空はどこまでも広がっている。
「裏山に鶯鳴ける声一つ」
わが家の北側は山。広葉樹の林には色々な鳥が集まってくる。春は鶯、高らかに一声鳴いた。
「梅真白空へ向かいて吹きこぼる」
白梅が満開。空へ空へと、吹きこぼれんばかりに咲いている。
「白色を放らんばかり雪柳」
雪柳の白も鮮烈。白色の大放出。
「駐車場空き待つ列や春爛漫」
春は行楽の季節でもある。一番手軽な行楽は買い物であり、ショッピングセンターの駐車場には、空きを待つ車の長い列。今まさに春も爛漫。