数の子

【『萩原』以後(31)】


「独りにも等しく来たる聖夜かな」


クリスマスをこんなに騒ぐようになったのは何時からか。元々宗教心の薄い国民性と商業主義の宣伝で遊びの一大イベントに化した。クリスマスを何人で過ごそうが意味はない。全ての人に等しく一日は来る。


「数の子や噛みしめるもの多かりし」


数の子も、最近は年末年始にしか食べなくなってしまった。ポリポリとした食感が好きだ。年の暮には、数の子を噛み締めながら、物思うこともある。年齢だけは、それなりに重ねたということか。


7月の携帯句会の投句が、H女史よりあり。
俳句の準備をしなくては。