虚子探訪(64)夜雨、累計アクセス件数が1万件突破!

【虚子探訪(64)】

 

「草摘みし今日の野いたみ夜雨来る」

 

大正2年。『鎌倉の野に草を摘んだ日のことであった。夜半眼がさめて見ると雨の降つてゐる音がする。天は雨を降らせて今日摘み荒らした野を再び蘇らせるのである。とさう考へることによつて私は安い眠に落ちることが出来た。この句は其瞬間に出来た句である。』と虚子は「其の後の句作」で述べている。

 

「舟岸につけば柳に星一つ」

 

大正2年3月9日。ホトトギス発行所例会再興第1回。芝田町汐湯に於て。

乗船していた舟が岸に到着した。もう大分遅い時間になって薄暗くなってきたなあ。岸辺の柳の向こうに星が一つ輝いているよ。まるで柳の星飾りのように。



2015年4月28日で、累計アクセス件数が10006件となり、1万件突破!無名の素人のブログ、しかも内容は俳句関係限定で、443日にして達成。よくぞここまでが正直な感想。1日平均22.6件、知らない人が読んでくれていることを励みに、今後も頑張って続けたい。ありがとうございました。