2015-07-30 虚子探訪(156) ザボン 【虚子探訪(156)】 「はなやぎて月の面にかかる雲」 月が美しく光り輝いている。雲が月にかかっているが、それさえも華やいで見えることだ。 「われが来し南の国のザボンかな」 昭和3年10月7日。福岡市公会堂に於ける、第2回関西俳句大会に出席。会衆400。清三郎、禅寺洞、より江、久女、しづの女、泊月、王城、野風呂、橙黄子等。 わたくしは、はるばるやってきました南の国へ、ザボンの実が歓迎のお出迎え。うきたつ気分の挨拶句。「ザボン」が俳句大会の席題だった。