虚子探訪(192) 春の水

【虚子探訪(192)】

 

「春の水流れ流れて又ここに」

 

昭和7年2月7日。武蔵野探勝会。砧村大字岡本字下山、岩崎別邸。

春の水が流れて、再びその水の流れているところに出会ったよという発見。あまり面白い句とも思えない。

 

「草萌や大地総じてものものし」

 

昭和7年2月8日。笹鳴会。丸ビル集会室。

これも草が芽吹く頃、大地は物々しい雰囲気になっているというのだが、句に書かれている以上の感興はわかない。