虚子探訪(201) 遅月

【虚子探訪(201)】

 

「秋風の急に寒しや分の茶屋」

 

昭和7年10月9日。松江を発ち大山に向ふ。大山登山。

大山の登山中、急に温度が下がり寒さを感じたのである。茶屋で休憩。

 

「遅月の上りて暇申しけり」

 

昭和7年10月19日。嵯峨野吟行。二条、巨陶居。

遅月が上るほど、すっかり遅くなってしまった。お世話になりましたと挨拶をして辞去する。