虚子探訪(202) 夜霧

【虚子探訪(202)】

 

「山間の霧の小村に人と成る」

 

 この句は、虚子の最古参の弟子、西山泊雲を詠んだ句。泊雲は丹波竹田の出身。

 

「顔よせて人話し居る夜霧かな」

 

昭和7年10月20日。木 会。大阪倶楽部。

夜霧が濃いので顔を寄せて、人々が話しをしている。霧の印象が非常に強かったのだろう。