夏草

夏草といえば、すぐに連想するのは芭蕉の「夏草や兵共がゆめの跡」である。

繁茂する夏の草を示すのが「夏草」という季語。夏草のエネルギーたるやすさまじく、あっという間に背丈は伸び、植生地域は広がっていく。家の回りと、畑の草を半日かけて草刈。美しい揚羽蝶が、草刈機の上を飛んで行った。刈られた草の上を蜻蛉が飛び交い、バッタがはねてゆく。夏の終わりが近い。

 

夏草の広げし陣地刈つてゆく