笑いの効用

「笑い」には治癒力があるといわれる。笑うことは健康によいので、笑点やら綾小路きみまろの映像やらを観るようにしている。笑点なんか、お決まりの定番とわかっていても笑ってしまう。笑いは、いじる対象がないと発生しない。いじられる対象に自己投影したり、他人を想定したりして共感していくのだろう。人を笑わせるというのは大した才能だと思う。漫談を1時間以上も早いスピードで演じ聴衆を爆笑させる、綾小路きみまろはすごいね。

 

山笑うきっと大きな喉仏

 

鳴門菜奈の句。

ジャズと俳句

最近はジャズのCDばかり聞いている。『ラズウェル細木のマンガはじめてのジャズ教室』読み終える。第一部のまとめには、<ジャズのスピリットは「アウト」。つまり「ありきたりを嫌う」ということ。>とある。

これは俳句にも通じる言葉。「マンネリ」打破、「月並」打破。

BLUE GIANT』『BLUE GIANT SUPREAM』が3月10日頃同時発売される予定。楽しみである。

 

頬杖は夢見るかたち風光る

 

長嶺千晶の句。

 

 

 

昨日は雨か降ったので、地上に水分が多いのだろう。朝の散歩時間は、水蒸気が立ち込めて、家屋が白い霞みの中に浮かんでいる。
「霞みたなびく苫屋こそ、わが懐かしき住み家なれ」
というフレーズは、なんという歌だったか。


春なれや名もなき山の薄霞

芭蕉の句。

ラズウェル細木

酒のほそ道』を書いている漫画家が、ラズウェル細木である。手塚治虫文化賞も受賞しているベテラン作家、愛読してます。

彼のペンネームの由来がトローンボーン奏者ラズウェル・ラッドと大学時代のアルバイト先の出版社でお世話になった「細木さん」からきていることを知りました。ペンネームからもわかるが、ジャズ大好き人間でレコード・コレクター。だから『ラズウェル細木のマンガはじめてのジャズ教室』なんて本も作れるんだ。電車で読むことにしよう。

 

今生の暇をつぶして日の永し

 

高浦銘子の句。

うま味

うま味というのは、苦味、甘味、酸味などと同列にならぶ味の一種類だって知ってました?私はそんなことしらず、美味しいと同じような包括的な概念かと思ってました。朝日新書『だしの神秘』は、眼からウロコの話が続きます。ただいま読書中。


鮟鱇もわが身の業も煮ゆるかな


久保田万太郎の句。

受験生

TVのニュースで、受験生のホテルの部屋が取れないといっている。外国人観光客の増加で、福岡市などは稼働率80%以上になっているらしい。
自分も大学受験は、東京へ受験にいったが、どこに泊まったのか全く覚えていない。旅館の大部屋に受験生がまとめて寝たはず。知らない土地と受験で頭は一杯だったのだ。我が家も受験生はいなくなり、受験報道も今は他人事になったが、世の中の受験生には頑張れとエールをおくります。


首出して湯の真中に受験生

長谷川双魚の句。