刈田

散歩の途中、風景が何か違うなと思ったら、稲刈りが終わって刈田がひろがっていたから。稲刈りもコンバインで作業するので、小さな田は短時間で終わってしまう。

「刈田」というのは、稲刈り後の田んぼのこと。にわかに景色がひろびろとなり、一面に刈株の列。今年の米の出来はどうだったのだろう。

 

道暮れて右も左も刈田かな

 

日野草城の句。

南風メール句会

会員である『南風』でも、メール句会が始まる。記念すべき第1回なので投句しました。参加者29人、投句数87句。

3句投句して2点句1、1点句1の結果でした。結社の句会は遠くて参加できないので、メール句会はありがたい。

 

鳴き出して今蝉となり夏となり

 

句会に出した2点句。

コンビニおでん

近所のセブンイレブンが、おでん10円引きのセールス展開中。寒くなったので酒のつまみに購入することに。品数豊富で、迷ってしまう。定番の玉子、こんにゃく、うーん後は何にしようと考え出すと収拾がつかない。

 

おでん種迷ひ迷ひてこの五本

後藤比奈夫『あんこーる』

後藤比奈夫の第15句集『あんこーる』が発売。100歳で詠む俳句は、いかなるものかと読み進める。比奈夫の俳句はいつもの比奈夫の俳句である。

夜中に考えたことは、結局俳句とは命あるものの発語なのだと思う。この世にあることから生じる、生命の呟きであり吐息なのだ。そのままでは取り出せないので、十七音の言葉に紡がれる。其処に技があり芸もある。俳句は常にそれぞれの人生を生きる庶民の文芸としてある。

 

手を握り笑つて露の訣れとは

下されし一人静が淋し過ぎ

ばらは薔薇ザインゾルレン何れでも

 

句集より3句。

秋冷

「秋冷」は、秋になって肌に感じる冷気をいう。まだ半袖シャツのままだが、電車の冷房がきついなあと感じたら、腹痛となり四苦八苦。声がでなくなったので、風邪を引いたのだろう。体調管理が難しい時期です。

 

秋冷の道いつぱいに蔵の影

 

廣瀬直人の句。

モロヘイヤ

家の畑にモロヘイヤを植えている。オクラも隣に植えているが、背がグングン伸びて1メートルぐらいになった。モロヘイヤはエジプトを中心に中近東で栽培されていて「王様の食べる野菜」という意味だそうだ。日本で栽培され出したのは、1980年代になってから。まだ新しい野菜である。おひたしぐらいしか食べ方を知らないが独特の粘りあって、納豆やオクラにあう。

 

秋の雲モロヘイヤ極東にあり