栗きんとん

朝食のあと、厨房に立ち栗を茹で、栗きんとんづくり。栗の実が落ちる一番旬の時期につくる栗きんとんは一番おいしい。作り方はシンプル、栗を茹でて実を殻から外し、栗粉を作って、茶巾絞りで形を固めるだけ。栗の実の自然の甘さをいかしたものと、砂糖を少しいれたものと2種類作る。午前中かけて出来上がったのは20個、1個200円はするので4千円仕事である。母に4個おすそ分けに持っていき、あとは冷蔵庫へ。ゆっくりと秋の味を楽しむとしますか。

 

栗山の空谷ふかきところかな

 

芝不器男の句。

犬の散歩の途中、道に落ちている山栗を拾う。指先ぐらいの大きさだが結構甘い。ボウルにたまったので、恒例の栗きんとん作りに着手しますか。
栗の実が割れているのが「笑栗」(えみぐり)、殻だけで中の実がないのが「虚栗」(みなしぐり)という。榎本其角編の俳諧撰集のタイトルは「虚栗」。


艶やかな顔を覗かせ栗の毬

中秋の名月

昨日4日は、旧暦8月15日に相当し「中秋の名月」の日であった。一年で一番月が澄み美しいとされている。昨日は雲は少し出ていたものの、白く丸い月が煌々と輝き天にあった。地上にはつきることなく虫の音。二階のベランダから、月をいつまでも眺めていた。

 

名月や池をめぐりて夜もすがら

 

芭蕉の句。

健康診断

会社の指示で健康診断のため伏見に行く。建築中の御園座を横目に見て、伏見公園の方へ歩いていく。健康診断の会場は名古屋商工会議所のあるビルの11Fにある。10時開始には時間があったので、伏見公園を一周する。高い木々の間を抜けて散歩するとすごくリラックスする。都会には草木の緑が何よりも必要。

昨日まで寝込んでいたような人間が健康診断を受けるのもおかしな話だが、事前にスケジュールは組まれているので仕方がない。去年と比較すると少し太り腹囲の数値も拡大。痩せなければ。不整脈のあることは了解しているので、生活に気をつけるしかない。11の検診項目で1時間もかからず終了、会社へ向かう。

 

黒葡萄祈ることばを口にせず

 

井上弘美の句。

森谷明子『南風吹く』

南谷明子の『南風吹く』(光文社)をようやく読了。『春や春』で俳句甲子園に挑む高校生群像を描いたが、これは『春や春』が東京篇なら、松山地方篇というべきもの。同じ題材で本を書くのは、前作で書き残したことがあったのか、俳句甲子園に思い入れが強いのか。話の展開は前作と変わらないが、最後は大円団で落ち着くところに落ち着いてエンターテインメントとして楽しめます。また田舎の過疎地が抱える問題をひしひしと感じる物語でもあります。

 

今ここがおれのポジション南風吹く

 

小説の主人公、小市航太の句。

ブルーマンデー

今日は月曜日、会社へ行かなければ。
体調が整わないので、さあやるぞと気持ちがのらない。月初だし、しなければならないことは沢山ある。サラリーマンは、決して気楽な稼業ではありません。


今日は今日のかぎりをとんで草の絮

鷹羽狩行の句。

10月開始

10月が始まる。下痢はとまり、腹痛はおさまった。昨日の夕から何も食べていないので、力がはいらない。ボカリスエットを飲んでいるだけ。まあ、熱がないだけ、よしとするか。
カミサンも朝、「風邪うつされた」といって寝こんでしまった。うーん、申し訳ない。


給料も風邪も女房へ渡しけり