オイル交換

車の表示ランプにオイル交換が点灯。XVに乗っているので岐阜スバルに持ち込み、定期点検とオイル交換をしてもらう。バッテリーも次回の点検時には換えたほうがいいですよと言われる。使っていれば、オイルもバッテリーも交換が必要になるのは仕方がないか。
自分の身体は交換という訳にはいかないので、帰りに土岐よりみち温泉で、お手入れ。だいぶガタがきてますが、まだ動いてもらわないと困る。


われらみな生の側にて悴めり

小坂順子の句。

ジャコメッティ展

豊田市美術館ジャコメッティ展を見に行く。

ジャコメッティの奇妙な彫刻群、見たことのない世界がひろがる。

我々が見ている世界の認識は、かくも人によって異なるのか。ジャコメッテイが「見えるものを見えるままに」製作したものは、こんな形になるのかと驚く。

併設の常設展で、クリムトとマルグリットの絵が展示されていて、儲けた気分。

 

十字路の十字の往き来街師走

 

粟津松彩子の句。

 

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朔出版

アマゾンから岸洋子の『俳句で夜遊びはじめました』が届く。出版社は「朔出版」とある。そういえば、今井聖の『言葉にすればもう古し 加藤楸邨論』も出してたよな。最近、立て続けに俳句の本を出しているけど、どんな会社とネット検索。

2016年10月にできたばかりの会社で、『俳句』編集長が独立して始めたとある。社長の鈴木忍さんは一児のママさん社長。俳句の本をだしてくれるのはうれしいので応援します。頑張ってください。

 

風の日の雲美しや十二月

 

有働亨の句。

師走

十二月である。今年も残り一か月となる。
師走ならぬ私走、一年が速い速い。

金山駅の構内には、宝くじ売場があるが、十億円の貼り紙をして年末ジャンボが売られている。一億円からドンドン金額が上がり、そのうち十億円になるぞと思っていたが、意外に早く実現した。十億円ともなると、もはや想像外でリアル感がない。
宝くじ売場の前には、天井から吊られたジャコメッティ展のポスターが見える。ジャコメッティの彫刻は、みな削りこまれて細枝のような形状が特徴的。見に行こうかな。


飛行雲しばらくあるや年の内

石田波郷の句。

物忘れ

最近なにかと忘れ物をする。昨日は、部分入れ歯をし忘れ、一昨日は時計をしないまま出勤。その前日は、壁にかけていたコートを着ないまま家を出て駅で気付いた。人の名前は出てこないのはよくある話し。いよいよボケてしまうのだろうか。この三日間の忘れ物は、別に困るわけでも人に迷惑をかけるわけでもないし、まあいいか。みんな忘れてしまうほうが幸せかもしれない。


あれあれと指示代名詞年の暮

昔よんだ句。

水洟

寒くなると風邪をひく。TVに風邪のCMが増えた。通勤電車の車両も鼻水をすする音が絶えない。これで風邪をひかないのは、ありえない。マスクをして人様に迷惑かけないようにするしかないね。


水洟やお茶碗ひとつ箸一ぜん


後藤綾子の句。面白い。

子規の「写生」

昨日に続き、今井聖の『言葉となればもう古し』より。「第2章リアルの系譜—子規から楸邨へ」の<「写生」と「花鳥諷詠」>の文章を引用する。

 

人は限りある「存在」の瞬間を、見えるもの、聞こえた音、匂い、味覚、感じられる触感の中で実感し、そこに自己を永遠に刻印したい欲求を持つのではないか。子規の「写生」とは、目に映る万象の中の一つ一つに自分が生きて存在したことの確認とその痕跡を記したいという欲求そのものであった。

 

永遠に刻印したいかはともかく、自分はこう見たと言いたい欲求はある。それは限りない自己確認の作業なのかもしれない。

 

鶏頭のまだいとけなき野分かな

 

『仰臥漫録』所収の子規の句。